■厚生年金の仕組み

ジジイはずっとサラリーマンでしたので、厚生年金制度に何も考えずに加入していました。

今年退職するにあたり、最新の年金定期便を見ると、今までの積立額が2300万ちょっととあります。

でもこれはジジイの給与天引きで支払った分のみです。

雇っている企業側に5割負担が義務化されているので、実際の積立額は4600万以上です。

企業が払っているから個人の報酬とは関係ないって?

そんなことありません。

こういったコスト含めてすべてを人件費と計上したうえで企業は人を雇います。

つまり、合わせるとジジイの報酬から4600万以上厚生年金の原資として支払っています。

 

■もらえる額はいくらなのか?

じゃあ、65歳からもらえる額はいくらになるのかというと、これまた年金定期便に書いてあるのですが、ジジイの場合年間240万程度です。

4600万以上積み立てて、もらえるのが年間240万ですよ。

元を取るだけでも19年くらいかかります。

元本分だけペイするのに65歳から84歳までかかります。

運用による増加分を見込むと果たしてペイするのは何年後なんだろう??

 

■なぜこんなに割に合わないのか?

ジジイがこの先90歳以上まで生きれば元を取れそうなんですが、男性の平均寿命が82歳足らずなのになんでこんな制度設計になっているんでしょう?

こんなに支給額絞っているのに、なぜ年金制度は破綻するとか言われているのでしょう?

 

もうわかりますよね。

それは厚生年金じゃない制度、つまり国民年金に補填をしているからです。

 

ウェブでもこんな記事が上がってます。

 

「ねんきん定期便」を見ればわかる…厚労省がひた隠しにする厚生年金"支払い損"のカラクリ 会社負担分が詐取されるだけでなく報酬比例分も盗まれる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

◾️脱退もできるけど

こんなに割に合わない制度じゃ脱退も考えたくなります。

実際脱退もできないことはありません。

ただし、戻ってくるのは半額に係数をかけた額のみ。

なぜ自分の報酬から支払っているのに半分にされ、さらに減らされなければいけないんでしょうか?

 

つまり脱退しても何らメリットがないということです。

 

■国民年金は厚生年金を犠牲にした超お得な年金制度

国民年金でいくらもらえるでしょうか?

ググればすぐ出てきます。

満額で年79.5万円です。

満額もらうためには、月額保険料16520円×480か月=793万弱払えばOKです。

つまり、たった10年で元が取れちゃいます。

仮にジジイの積立額4600万を国民年金で積立できたとすると、年金受給額は年460万以上となります。

 

◾️国民年金受給者は年金少ないと文句言う資格なし

よくインタビューで年金安いとか言って文句言ってる人いますけど、ジジイ世代より還元率高いはずだしそれって自分が現役時代に払ってないからじゃないの?って言いたくなります。

国民年金なら安い保険料だったんだから、国民年金で足りない分は、自分で個人年金に加入するべきだっただけです。

 

■年金制度廃止に賛成

最近、竹中氏が年金制度廃止を言ってますが、いいんじゃないでしょうか?

もちろん払い込んだ額は(できれば利子をつけて)返してもらうこと前提ですが。

そうしてもらえれば、ジジイの老後はずっと楽になります。

 

年金制度が危機的なのは国民年金制度がひどすぎるからです。

現在の給付水準を切り下げ、これからは積立額を変動にし、その額に応じた給付額に変えるべきです。

努力した人が報われるのが当然だからです。

 

せめて、もう少し厚生年金加入者に対し優遇制度があってもいいなないでしょうか?

例えば厚生年金受給者には所得税免除、国民健康保険料も減額するとか。

それで補って余りある額を寄付しています。

 

マジでジジイの2700万返してほしい。

(反論歓迎です。ただし論理的なモノのみ)