■ジジイ、自宅問題を考える
終活を始め、田舎にある現在の自宅にそのまま住み続けることのリスクについては以前書きました。
要約すると、
田舎なので生活のために車の運転が必須だが、年老いてからの運転にはリスクがある。
格安の乗り合いタクシーもなくはないが、利便性は低い。
そのため田舎暮らしの場合、人殺しのリスクを負いながら運転を続けるか、運転をやめてひきこもるかしか選択肢を思いつかない。
と、やや極端に書きましたが要するにそういうことです。
さらに前回は書きませんでしたが、人口が大きく減少していく日本において田舎の不動産なんて今後大きく値下がりするのは目に見えているのですが、
ジジイが住んでいる自治体は人口減少に対してほぼ無策というか、能天気な都市計画しか公表しておらず、周囲の自治体に比較しても競争力の低下(=資産価値の低下)が大きそう。
というわけで、退職後は移住することを前提に検討を開始しました。
■移住先の要件
移住先に求める要件は簡単です。
- 公共交通機関があること
- 生活に必要なものが徒歩圏内で調達可能なこと
- ジジイが死んだ後に活用しやすい、または売却しやすい物件であること
- 災害に強いこと
以上です。
これらの条件を満たすのは、地方都市では鉄道駅近くの物件、大都市圏ならバス停まで含めての、駅近物件でしょう。
ジジイの死後の処分しやすさを考えると、マンションの場合新築のほうがいいに決まってます。
うーん、いったいいくらかかるんだ??
■物件を探す
絶対に廃線にならない幹線路線の駅近で探し始めました。
ジジイが住んでいる周辺の都市だけでなく、大宮周辺や東京都下、横浜などで新築、中古限らずいろいろ探しました。
湘南暮らしも悪くないかなと、藤沢あたりも探しました。
同時にハザードマップを物件ごとにチェックもしました。
いやあもうすごく大変。
物件探しを始めたのが、ジジイがまだアメリカに駐在していたころだったので、妻はもっと大変でした。
あちこち電話したり、見に行ったり・・・
結局、藤沢や立川、町田、横浜の郊外だと今と生活環境がそんなに変わらず、わざわざ引っ越すだけの強い動機づけになりませんでした。
小金井や西東京、大宮駅周辺も妻に物件見に行ってもらったのですが「ここに住みたい」という決定打に欠ける状況でした。
■やっと決める
やや閉塞感がある状況の中、東京に住む娘からある物件を紹介されました。
物件サイト見に行ったら妻もジジイもなかなかいいと感じました。
結局その物件に決めたのですが、決め手は娘が住んでいるところに近く、娘に子供ができた場合の子育て支援ができそうということと、ワンコにとっていい環境が近くにあるということでした。
■縁もゆかりもない土地で再出発できるか
ジジイも妻も東京には縁もゆかりもありません。
それでもジジイの場合、もともと都市部の出身ですし、海外の生活も長いのでどこででも生きていける自信があります。
問題は妻です。
妻は田舎出身で人が多く狭い都市部での生活経験がないうえ、東京の物価の高さで神経質になっちゃうのではないかと心配です。
本人は何とかなるだろうって気楽なノリなので、まあいいかと。
もしダメならさっさと売って引っ越せばいいんだし。
というわけで、退職後は都会暮らしをすることになりました。
もしかしたら退職前に引っ越して、遠距離通勤するかもです。
■栃木は元気なうちは素晴らしい場所
ジジイが今住んでいる栃木は素晴らしいところです。
中部地方出身のジジイが実際に住んでみてそう思います。
夏の暑さはそこまで厳しくないし、冬も雪は少ない。
雷は多いですが大きな災害とは基本的に無縁です。
公共交通機関はほぼありませんが道路は広く、運転しやすいです。
日本有数の観光地があり、いたるところに温泉があります。
農産物は新鮮で安いし、海産物も昔に比べればかなり質が良くなりました。
(ただしスーパーの魚のバリエーションが少ないのはいまいちです)
車を安全に運転できる限りは素晴らしい場所です。
まだまだ元気なうちは栃木を離れ東京に移住するのはデメリットしかないように感じます。
なので、デメリットしかないと感じてしまう東京生活をいかに充実させ、妻の笑顔を維持できるかが退職後のミッションです。