■サイクルスポーツもやってた

バイシクルクラブ5月号で風洞テストやってるということを書きましたが、サイクルスポーツも5月号で風洞テストやってました。

 

内容はわりとよく似てますが、ロードバイクの種類によって空気抵抗がどう変わるかなどを計測していてサイクルスポーツの方がより面白い。

バイシクルクラブの記事で指摘したヘルメットのカバー(シェル)有無での空気抵抗差もサイクルスポーツの記事の方が納得できる結果となってます。

 

残念なのは、サイクルスポーツでホイール違いによるテストはペンディングとなったことと、両誌に言えますがメーカー違いによる性能差テストを一切やらないことです。

 

両誌とも収入の多くを広告収入に頼っており、メーカーの優劣を明確にしてしまうと存亡の危機に見舞われるのかもしれませんが、読者の興味はやっぱり一番速いバイク、一番速いホイール、一番速いハンドルバー、一番速いヘルメットはどれか?だと思います。

 

そこをメーカーへの忖度で避けているのでは読者離れにつながり、結局誰も得しないと思うんですけどね…

 

■それでも二誌を比較すると

それでも二誌のテストはどちらも同条件でテストしているので結果を比較することができます。

 

バイク単体のテスト結果を見てみると、バイシクルクラブではサーベロR5(ちょっと前のタイプ)、サーベロのTTバイクを計測していて、それぞれ空気抵抗は90.89Wと53.59Wとなってます。

 

対してサイクルスポーツではキャニオンのエアロードとTTバイクを計測していて、そっちはそれぞれ54.03Wと52.11Wです。

 

サーベロのTTバイクは前後ともディスクホイールで計測しているにもかかわらずキャニオンのTTバイクに及ばず、エアロードといい勝負。

サーベロR5に至ってはキャニオンのエンデュランスロードよりも10W以上悪いという結果です。

 

ジジイの中ではサーベロは空力いいイメージあったのですが…

時代進化がすごいということでしょうか?

 

■ドイツの雑誌はテストしている

忖度しまくりの体たらくな日本の雑誌と違いドイツの雑誌はいろいろなバイクの空気抵抗を計測して公表しています。

 

例えばこれはターマックSL7の記事です。

残念ながら英語版がなく、ドイツ語なので読めないのですがChrome様に翻訳して貰えば読めるようになります。

 

 

この記事ではターマックSL7は210Wという空気抵抗値となってます。

日本の雑誌の計測値とかけ離れていますが、同条件で計測していない(バイク単体ではなくおそらくマネキンを載せて計測)ためです。

 

他のバイクもそれぞれの記事で空気抵抗値が書かれています。

それを見ると最も空気抵抗が少ないのはキャニオンのエアロードCFRのようで204Wです。

ただし、ドイツメーカーをドイツ誌がテストしているので、ちょっと下駄を履かせている可能性があると思います。(ドイツ誌ってよくやるんですよね…)

それとハンドルバーとシートポストに品質問題があると書かれています。

 

それはともかく、現時点での空力的に最速のロードバイク(TTバイク除く)は、下駄を履かせてなければエアロードCFRですね。

 

重量も気になるところです。

エアロードCFRはターマックSL7に比べ0.5kg重くなってます。

 

空気抵抗と重量をまとめた記事がこちらにありました。

 

 

■今ロードバイクを買うとしたらどれを買うか?

ジジイがターマックSL7を買った2020年当時はまだエアロードCFRは存在しておらず、その当時のベストバイクは純粋に速く走るためだけであればターマックSL7で間違いないのですが、今ロードバイクを選ぶとしたら、何を買うか?

 

空気抵抗がターマックよりも6Wも低いけれど、重量が0.5kg重いのがエアロードです。

それと上の記事にありますが各部剛性がターマックに比べかなり高くなっているようです。

ターマックでさえかなり硬いのにさらに硬いのか…

 

結局あと数年平坦なオハイオにいるのであればエアロード一択なんでしょうが、帰任間近で日本で乗ることをメインに考えるとジジイはやっぱりターマックSL7を選ぶ気がします。

 

ただしスラムフォースではなくアルテグラで。