■ロードを再定義する新型タイヤ

パナレーサーから従来のraceシリーズを置換するシリーズとして「アジリスト」シリーズが発表されました。

 

 

なんでも、全く新しい黄金比「パナレーサーレシオ」というコンセプトを導入して、ロードの再定義を行うという、なんとも壮大な謳い文句です。

 

でも、どこを見ても新しい黄金比の「パナレーサーレシオ」とは何か?の解説は見当たりません。

「ただ強いだけ、ただ速いだけのタイヤを過去にする」と言っていることから推測すると、ナンバー1の転がりと、ナンバー1の耐パンク性能と、ナンバー1のしなやかさを全て兼ね備えたタイヤを作ったということでしょう。

実際にサイトにもそれを目指したと書いてあります。

 

そんな凄いタイヤなら1種類でいいんじゃないかと思うのですが、ラインナップは従来通り3種類。オールラウンドモデル、軽量モデル、耐久モデルとなってます。

従来コンセプトのままじゃん。

 

別の記事を見ると今までのちょっと変わった形のトレッド形状を他メーカーでは一般的な普通のラウンド形状にしたというところが、パナレーサーとしては革新的だったということでしょうか?

 

いえ、一般的な形状を採用することは決して悪くありません。

一般的になっているのは一般的になっている理由があるのですから。

 

でも、なにがパナレーサーのアジリストの強みなんでしょう?

全然わからない。

 

あ、価格は安いですね。

そこはいいと思います。

で、他は⁇

 

ジジイが重視する転がり抵抗についてはサイトに従来モデル比12%改善とあります。

従来モデルはrace evo4だと思います。

自転車用タイヤの転がり抵抗を計測して載せてくれているおなじみのサイトには残念ながら、race evo4の結果はありません。

仕方がないのでもう一世代前のrace evo3の結果を見てみます。

 

 

するとrace A evo3で690kPa時、17.1W、race L evo3でも14.6Wです。

一世代で12%ずつ転がりが改善するとしても、13.2W、11.3Wにしかならず、ジジイが現在使用しているミシュランパワーTTの9.2Wには遠く及びません。

 

 

 

あくまで推定値でしかないので、このサイトが計測してくれるのを待ちたいのですが、先代の計測もしてくれなかったのに計測してくれるかな?

 

計測してくれなかった理由は推して知るべしなんですが、気宇壮大なコンセプトの割に実力伴ってない感がすごく、井の中の蛙というかガラパゴスというか、残念な印象しかないというのが、ジジイの受けた第一印象です。

 

お願いだからこの印象裏切って、コンセプト通り、ナンバー1の転がりと耐パンク性能を見せて欲しいです。