■バランス取り頼むと5000円⁈
前回ホイールバランサーでバランスを取ることについて書きました。
このショップでは一輪あたり5000円でバランス取ってるそうです。
何にお金をかけるかは人それそれなんでしょうが、ジジイとしては「あり得ないでしょ」って感じです。
自動車のタイヤのバランス取りだってそんなに取らないんじゃ⁇
ジジイはそもそもバランス取りなんて必要ないってのが立場なんですが、それでもバランス取るなら自分でやれるって事書きます。
■バランスが狂っているかのチェック
まず、バランス取る必要があるのか、バランスが狂ってるのかをチェックしましょう。やり方は簡単。
前輪ならタイヤを地面から浮かせるだけで、一番重いところが一番下になるように回転します。
多少のフリクションがあるので、2〜3回やって同じ場所で止まるかどうか確認しましょう。
後輪の場合はチェーンを外せるなら前輪と同じようにチェックできます。
チェーン外せないのであれば、後輪を自転車から外してフリーに回転できるようにすれば前輪と同じようにチェックできます。
高いお金払ってバランサーにかけなくても、バランスのチェックは可能です。
でもね、それが本当に悪影響与えているでしょうか?
ジジイのターマックSL7の場合、純正装着で付いてきた状態だとホイールを空転させるとガッツリ振動が手に伝わってきました。
純正装着のチューブのバルブステムがスティール製でディープリムのため長いため重量があるからだと考えられます。
でもこの状態でも下り坂でスピード出しても全く問題ありませんでしたし、もう少し大きなアンバランスであったとしても、発生する振動は加重状態なら軽微ということも以下の記事に書きました。
また、ジジイの場合、その後ラテックスチューブに交換しバルブステムがアルミ製になり、バルブエクステンションもアルミのため、50mm以上のディープリムですが、振動は気にならなくなりました。
バランス取る費用の5000円があれば前後ラテックスチューブにしてもお釣りが来ますのでおススメです。
ラテックスチューブなら走行抵抗が減り、乗り心地も良くなります。バルブステムの軽量化にもなります。
(ただし、空気の抜けは確実に速くなります。)
ホイールを空転させて振動感じなければ、そもそもバランス取る必要ありませんが、
振動が伝わってきて、どうしてもバランス取りたい場合のやり方を以下に書きます。
■どうしてもバランス取りたい場合の取り方
上で説明したように、ホイールをゆっくりと空転させて回転が止まった状態で一番下にきた部分が一番重い場所です。
よほどひどいホイールやタイヤがついてなければ、バルブ部分が一番下にくるはずです。
補正用のバランスは一番重い場所のちょうど反対側に取り付けます。
取り付け量は短いバルブステムなら5g、長いバルブステムなら8〜10gくらいから始めてみます。
仮の補正ウェイトを取り付けた状態で再びホイールをゆっくりと空転させ、止まる位置をチェックします。
何回かチェックして、一番重い場所で止まるようであれば補正ウェイトの量が不足、補正ウェイトの取り付け位置で止まるようであれば多すぎなので、補正ウェイトを増減させて同じことを繰り返します。
最終的にホイールを空転させて止まる位置が毎回異なるようになれば、バランスが取れているということになります。
そのウェイト量をホイールにしっかり貼り付ければ完成です。
走行中ホイールは高速で回転しますので、ウェイトが脱落しないようにしっかりと固定してください。
使用するウェイトは環境負荷の小さい鉄やアルミの材質を使ってください。
間違っても鉛は使わないように。
走行中に脱落しなければいいという話ではありません。
いつかは貼り付けた鉛を外して廃棄する時がきます。
それを普通に不燃物ゴミに出したら土壌汚染を引き起こします。
一番重い部分がバルブの位置にならない場合は、バルブステム以外のアンバランス要因があります。
まずはホイールが振れていないかのチェックです。
空転させた時にホイールが振れていたら、まずそれを修正してください。
次にタイヤが全周にわたってしっかりホイールに取り付いているかをチェックしましょう。タイヤのビードがホイールのビードシート部にしっかりはまっているかのチェックです。
はまっていない場合は、一度タイヤの空気を抜いてビード部分に石鹸水を軽く塗ってから、再度空気を入れてビードをはめます。(はまらないからと言って、絶対に推奨空気圧の上限を超えないように)
こんな感じです。
ちょっとした手間をかけるだけで5000円節約できます。
ショップに頼む前に自分でまずはやってみてはどうでしょうか?
何度も書きますが、まともなホイールやパーツを使っていれば、アンバランスはバルブステム由来にほぼ限られます。
そのアンバランス量は大した量ではなく、通常走っていて気がつくものではありません。
走行抵抗への影響も無視できるレベルだと思います。
反面、バランスウェイトをつけるってことは、ホイール表面に凸凹ができ見た目に美しくない上に、空力にも不利です。万一脱落した場合、自分や他人へ危害を加える可能性もあります。
しかも鉄やアルミでさえ環境負荷がゼロではありません。
ですから、ジジイはバランスどりは不要と考えます。それよりはバルブステムを軽量なものに交換することを考えるべきでしょう。