■運用するには難度高すぎ

すでに日経でも記事になってましたが、水際対策緩和措置で隔離期間を3日まで短縮できるかのような取り組みですが、実際に運用しようとすると極めて煩雑でPCR検査などに莫大な費用がかかるため、実際に利用する企業や受け入れ団体は極めて限られるようです。

というか、存在するのか?

 

ジジイが勤める会社も対応不可能との見解が出ました。

 

普通そうなります。

まさにやってる感を出すだけの施策じゃないでしょうか?

 

そんな煩雑で高コストな施策ですが、利用する団体があるとすると、留学生や技能実習生の名目で低賃金で海外から人をかき集めてるような会社や学校くらいじゃないでしょうか。

現代の奴隷制度と悪名名高いシステムなんですが、願わくば、海外からやってくる人にこれらの費用を上乗せしないことを祈ります。

 

■PCR検査機関はお国が指定したところのみ

上記の緩和措置期間中に何か行動する場合や、14日間の隔離期間を最短10日間(実際には10日間は不可能)にするためにはPCR検査を自費で受診する必要があります。

厚労省のサイトには「緩和を受けるために検査を受ける検査機関については、以下のサイトに掲載されている医療機関又は検査機関に限られます。」とあり、サイトへのリンクが貼ってあります。

 

 

リンク先を見てみると大都市がある都道府県以外では検査費用が非常に高額なところしか載っていません。

検査結果が即日出るわけでもないので隔離10日目に検査を受けても、結果をもらうのが11日目、すぐに結果を厚労省に提出して、奇跡的に即日OK判断が出たとしても、3日間の隔離期間の短縮にしかなりません。

そのために2万〜3万もの高額な検査費用を出す人がどれくらいいるでしょうか?

 

このリストに載ってないところでもっと安い検査を提供しているところは地方にもあります。

なぜそういうところを載せないのでしょう?

医師会に不利益だから?

医師会から疎まれているから?

厚労省に批判的な立場だから?

 

ジジイの住んでいる県にはテレビに結構出演している医師の方が提供しているまあまあ安い検査もあるのですが、厚労省のリストには載ってません。

やっぱりそうなのか…って思います。

結構その方批判してますからね。

 

■案内ページが酷すぎる

今に始まった事ではないのですが、案内ページが極めてわかりにくい。

注意深く解読が必要です。

制度を理解している人間が自分達がわかればいいという姿勢で作っているとしか思えません。

「お客さま目線」がまるで欠けてます。

 

我々民間とは違い、官公庁にとってはそれが普通なんでしょう。

 

簡単な例をあげましょう。

このページです。

 

 

下の方に「入国後14日間の待機期間短縮の流れ」と言う図があります。

これはその図をそのまま貼ったものですが、なんと、ハイパーリンクまで含めて図になちゃっていて、タップすることもクリックすることもできないんです‼︎

どうやってリンク先へ行けっていうの⁇

PCでこの画面出して携帯でQRコード読むの?

携帯で見てる人はもう1台携帯持ってきてそれでQRコード読むの⁇

 

バカなんじゃない?

 

しかも検査機関のサイトへのリンクは、ページの上の方にあるので良く探せば何とかなるんですが、陰性結果の提出方法のリンクはどこ探してもないんです!

もうね、酷すぎ。

 

 

一事が万事、厚労省のやることって自己満足のマスターベーション。

決定的にお客様目線が欠落していると言わざるを得ません。

お客様は神様でもなんでもないですが、せめて普通の人間として扱って欲しいです。

あ、お客様とは国民のことですよ。厚労省さんは理解してないかもしれませんから念のため書いておきますね。