角砂糖を積み重ねる日々が続く。
ひとつ食べてみたら、
暫くして口のなかで溶け出した。
ざりざりと音を鳴らして
それを噛み砕いた。
甘い筈なのにひとつも甘くなかった。
どうしてだろう。
どうしてだろう。
もしもあの雲が角砂糖だったとして
それを摘んで食べたとしても
それはひょっとすると全然全くちっとも
おいしくないのかもしれない。
そう思ってしまうのは、
色んな不純物があの雲の中に
たくさん溶け込んでいるからだろうか。
空気が混ざり合ってたくさんの何かを
巻き込んで積み上げ出来たあの角砂糖を
いつか誰か食べてくれるだろうか。
それとも、甘く淡い雨になって
地面を濡らしていくのだろうか。
そのとき君や僕らは何を思うだろう。
何を思うだろう。
とか考える余裕もなく、
展覧会に向けてほぼ毎日、
角砂糖を積み重ねる作業をしています。
高校時代の自分が見たら
だいぶ吃驚する作業だと思います。
人生って本当に突飛ですね。
高校時代でない自分も吃驚だ。
いつしかアリになりそう。
なっても良さそう。
アリ視点の世界ってどんなんやろ。
バグズライフ。
乙