性的暴力、家庭内暴力の被害者が「人権保護ワンストップセンター」で女性警官による対応体制を整えたところ、被害の通報件数が最近100日間でそれ以前に比べ約2倍に増えた。以前は通報で駆け付けた警官が性的暴行の被害者を一般事件同様にすぐに警察署に引き継いだり、女性警官の不足で男性警官が取り調べを行ったりするケースが多く、被害者が通報をためらったり、事情聴取の途中に帰宅したりすることもしばしばだった。センターの人手不足で心理カウンセリングを受ける人も少なかった。
しかし、警察は今年8月から担当女性警官の数を2倍に増やし、センター内での事情聴取は全て女性警官が担当する体制に変更した。また、交番勤務の警官らに対する教育も実施し、通報した被害者への対応を一般の警察署に引き継いだり、ワンストップセンターの連絡先のみを教えたりする対応を改め、被害者を最寄りのセンターに案内するよう徹底した。専門の心理カウンセラーの数も増やし、事件後の被害者の治療だけでなく、周辺人物の治療も強化した。生活が苦しくセンターを訪れることができない被害者には訪問して事情聴取を行っている。このため、これまで警察の取り調べで身分が明るみに出ることを恐れ、通報されていなかった性的暴力、家庭内暴力関連の犯罪が以前の倍以上明らかになっている。
例えば、19歳の被害女性は先月12日、飲酒して性的暴行に及ぼうとした父親から逃げ、警察に通報した。3年前に離婚した母親とは連絡が取れず、父親の後妻とも折り合いが悪かったため、家族の助けが得られなかった。通報を受けた地元警察署の刑事は、被害者の状況を見て、センターへと案内した。センターの女性警官は、すぐには事情聴取せずに、部屋で約1時間にわたり被害者を落ち着かせた。その後、被害者を診療室に連れて行き、外傷の治療を行い、精液や体毛などを採取。性的暴行未遂事件の証拠を確保した。女性警官は父親を告訴したいという被害者の意向に基づき、事情聴取を行い、告訴状を受理した上で警察署に事件を引き継いだ。被害者は自宅に帰りたくないと話したため、職員は性的暴行被害者のための施設へと被害者を案内した。
10年間にわたり、訴えることができなかった家庭内暴力を解決した例もあった。28歳の被害女性は摂食障害を患う姉(31)から10年間にわたり暴行を受けた。しかし、両親は「妹のお前が我慢しろ」と言うばかりで助けてくれなかった。先月21日に姉に殴られ我慢できなくなった被害者は警察に通報した。通報では「姉に殴られた。告訴したい」と告げたものの、それ以上事情を語らなかった。警察は被害者をセンターに案内した。
センターの女性警官は被害者を「助けたい」と説得し、被害者は1時間後に過去10年間の出来事を説明した。女性警官はまず、被害者の外傷の写真を撮影。その上で、被害者の姉と両親をセンターに呼んで相談した。両親は「身内の恥がよそに知れるかと思い、警察に届け出ることができなかった」と話した。センターは被害者に対するカウンセリングを行い、姉に対する告訴を取り下げさせ、姉には摂食障害に対する治療を受けさせた。
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