私がフォローさせて頂いて居る”人間とは?”さんが、押し買いについて投稿されていたので

私の経験も書かせていただきます。

 

もう何年も前、押し買いという言葉もまだあまり聞かれなかった頃、、。

それは家の固定電話に女性の声でかかってきた。

 

自分達はボランティア活動をしていて、古靴を回収して必要な国へ送っているという。

不要な靴があったら引き取りたいと言うのだ。

履かない靴はけっこうたまっていて、捨てるかリサイクルショップに持っていこうとしていた矢先だったので、丁度いいタイミングだった。

「庭先に置いておくので、持っていって下さい。」というと、買い取りするので玄関内に用意しておいて欲しいと言う。

めんどうだな、天気もいいし外でイイじゃん。と外に並べて置いた。

隣に住んでいる義母にも声をかけたら、かなりの数の古靴が庭先に並んだ。

 

指定した時間になると小さな車が現れ登場したのは、よれたズボンに毛玉があるニットのセーターを着た男。

風貌は昔のVシネマの哀川翔さんに似ている。

なに~?この人、めちゃめちゃ怪しいじゃん。

オトコはおもむろに並んだ靴達の写真をスマホのカメラで撮りだした。

見積もりたいから会社に送るという。

会社?ボランティア団体じゃあなかったの。

 

靴の他にアクセサリーは無いか、ときた。ははぁ・・目的はそっちか。

売れるようなモノは無いと言うと、オモチャでもイイと食い下がってきた。

「ウチにはキンとか高価な物は無いからねっ。」

私が断る前に義母が加勢してきた。彼女も気づいたらしい。

 

見積もりが返って来るまで20分ほどかかるから、その頃また来ると言ってオトコは去って行きそれきり二度と姿を見せなかった。

 

まったく・・・ボランティア精神を看板に掲げて押し買いしようとするなんて、、あー騙されなくて良かった。

 

ずらりと並んだ古靴達は結局、リサイクルショップへと運ばれた。