突然とんでもない事を言われると、耳から脳にそれがうまく伝わらず、思考が固まってしまう事って無いだろうか。
それが近しい人であるほどその言われた言葉をうまく飲み込めず、自分の耳もしくは頭の正常さを疑ってしまうのだ。
その衝撃が大き過ぎると、精神が凍りつき反射的に出るはずの涙すら出てこない。
結婚して20年という年月の間に、些細な事は多々あれどハイグウシャのあまりにも心ない言葉は記憶する限り二回あった。
そして今回は3回目。。
もともと言語力の低い人だったから、どの程度まで言って良いのか判断能力も無かったのだろう。
でもさすがにこの鈍感な私でも、これには我が耳を疑いましたよ。
、、で何を言われたかって・・?
「、、もしPCR検査で陽性になったら、自ら命を絶ってくれ。」
は?今何と・・
まさしく、ちょっと何を言ってんだか解らない。。
そしてたたみかけるように、、
「俺に迷惑をかけるな。」
「・・・・・・・。」
今考えても、その時の私の耳は正常だったのだろうか。
もし私が新型ウイルスに感染したら、濃厚接触者として彼もしばらくは出勤出来ず、会社の部署もフリーズしてしまうだろう。
それは重々解っている。
そればかりか近所からも白い目で見られ、村八分的な状況になるかもしれない。
事実退職したり引っ越しを余儀なくされたり、最悪命を絶ったり、、なんて酷い話も聞く。
最近はコロナ差別が社会問題にもなっているしね。
いつ、どこで誰が感染してもおかしくないのに、家族がかばわなくてどうするのだ。
かつてのお昼番組、おもいっきりテレビでみのもんたに相談なんてしようものなら、即
「奥さん、そんなダンナなんて別れてしまいなさい。」
と一刀両断されてしまうだろう。
私だってヒドイ事言われたと言う自覚はあるし、思い出す度に怒りも哀しみも沸いてくる。
ではなぜ別れないのか、。
夫婦なんて、もともと赤の他人だ。
何年一緒に暮らしても、わかり合える事は無い。
長続きさせる為にはガマン出来る境界線をきめ、折り合って行くしか方法はない。
人間である以上、勿論悪い所ばかりじゃ無いからイイ所を見ていくしかないよね。
悶々と落ち込む度に、ダンナの浮気に凜として対処していた元国会議員の金子女史とか、タレントの佐々木希さんは、人間的に出来ているのか、賢いんだなあ。。と思う今日この頃でした。