朝、ハイグウシャを仕事へと送り出し、自分も出勤するまでのひとときの時間。。

 

湯船にぬるめのお湯をはり、足先からそっと入る。

ゆっくりと全身をその中に深く委ねると、ふぅっと思わず息が漏れる。

あらかじめ芳香させておいたメリッサの香りが鼻腔を刺激する。

 

指先から温められた血液が心臓を目指し、血管を駆け巡る。

その速度とは裏腹に、

脳波はゆっくりとアルファ波の曲線へと変化し、リラックスモードに入る。

 

そして半瞑想状態に到達すると、ドーパミンという快楽ホルモンがどっと出てくる。

・・・こんな時だ、私が描きたい絵や、書きたい文章が浮かんでくるのは。

 

しかしそれは一瞬にして浮かんでは消えていくので、記憶にとどめて置くのは困難だ。

なにせ私は忘れっぽい。

 

肌の水滴を拭き取り、バスローブのままパソコンに向かう。

ドリップしておいたポットの珈琲を白いカップに注ぎ、一息つく。。いい香り、、、

 

さて、今から書き始めるブログのテーマは、

 

電気イス

 

なにやら不穏な響きだが、拷問や刑罰の道具の事では無い。

むしろ、身体の不調を軽減してくれる医療機器。・・・という触れ込みのものだ。

 

しばらく前から、私の職場がテナントで入っているデパートの一角で、プロモーションを

始めている。

それに類似した健康器具の販売光景をいくつか目にした事があるから、

ああまたか、、という感じを受けただけで、気にも留めなかった。

 

ところが、職場の同僚や店長までもが、ひとり、また一人とそこへ通い出した。

 

「痛くて曲がらなかった肘が楽に動くようになってきたのよー。」と言っている人は、

いつものサポーターをしていない。

またある人は、転んで骨折した指が曲がるようになってきた、と言う。

電位治療は病院でも、リハビリ施設でも行っているから、それなりに効果はあるらしい。

 

「へえ~、良かったですねー。」と言いながらも、私は相変わらず行かない。

 

職場内で、電気イスに通う人と、行かない人と半々位になってきたある日、同僚から

「ねえ、今日は血管年齢を測ってくれるらしいわよ、行ってみない?」 と言われた。

自分の血管年齢は興味があるので、誘われるままそこへ行ってみることにした。

 

 

そこにいる十数脚の椅子に座っている人達は、ほぼ年配の人だが、中には自分と同じ位の

年代の人も居た。

スタッフはひとり、中性的なお姉さんがハイテンションで効能を説明している。

もう何百回も同じ台詞を喋っているのであろう、早口でまくしたてるその内容は、

 

一万四千ボルトの電位エネルギーを身体に流す事によって、免疫力を高め、

自然治癒力が高まるという事だ。

 

血流がよくなり、血がアルカリ性になると、頭痛・肩こり・不眠・便秘など、あらゆる症状が

改善するのだそうだ。薬のような副作用も無い、東洋医学の分野だ。

 

百聞は一見にしかず、そうまで言うのなら体験してみようじゃないか。無料だしね。

 

座っている間は何も感じない。これで電気が通じているのか?

20分そのままで、おねーさんの漫談のような口上を聞いているだけだ。

そして最後に部分治療と称した放電行為。これがビリビリと痛い。

思わず、「ひぇっ!!ぐうぅー、、」という声が漏れてしまう。

 

トータル30分くらいで終わり、あっけないくらい簡単だ。

一回で変化が出るのか、何回か通えば効果があるのか。もちろん個人差がある。

 

結果は次回に・・・。

 

さあ職場のコスチューム、黒い戦闘服に着替えて、、。

 

仕事、仕事。。

 

 

 

 

長野県高山村 松川渓谷の紅葉を見に行ってきました。

葉は散り始めていましたが、まだまだ綺麗です。

他県からの観光客で、平日でも大賑わいでした