その昔、テレビゲームの”ブロックくずし”が好きで、よく興じていた。
パドルでボールを打ち返してブロックの壁を壊していく、あのシンプルなゲームだ。
プレステにディスクをセットし、テレビを占領して飽きるまで壁を破壊し続けた。
なんて単純で不毛な事をやっているのだろう。
頭の片隅ではそう思っている。
しかし指はボタンやレバーをせわしなく動かし、ただひたすらブロックを崩していく。
一面をクリアした時の爽快感はたまらない。
しかしその次、更に難易度の高いフィールドが、さあ崩してみろよ!と言わんばかりに
挑戦的な顔を見せる。
おお、そう来たか!さあ、壊しまくってやるぜ。
またゲームと私との闘いが始まる。
今思い出すと、未熟な自分なりのストレス解消だったのだ。(古い時代のゲームです。)
その次にハマったのが、いわゆる乙女ゲームというヤツだ。
疑似恋愛シミュレーション。
これは楽しかったですねぇ、、。
何せ、数人から、多ければ二十人もの個性豊かな異性たちが、
自分のさじ加減ひとつで、言い寄ったり離れたり、、
デートの回数を重ね、会話や行動の選択をしながらお互いの想いを深めていく。
主人公と自分が同化し、
現実と空想の狭間を行ったり来たり、、。
そしてエンディングには、甘美なラストシーンが待っている。
そう、かりそめの世界だというのはわかりきっている。
テレビの恋愛ドラマは、結果が一つしか無い。それを受け入れるのみだ。
だがゲームは、自分でエンディングを選ぶことが出来る。
もちろん用意されたいくつかの結果に導かれているだけだが、、。
制作者の意図にまんまと乗せられているなあ、と思いながらも、
ゲームが楽しいのは確かだ。
今はあまりしなくなりましたが、何となく懐かしくて、処分できません。
そのうちまたやりだすかも、、、