今回のごたごたで
何度もクマオと話し合った。
それは
言い換えると
クマオの長い長い言い訳を
聞く時間だったが、
それを聞くことで
傷が癒える場合もあることを
知った。
「弁解の余地もない」とか
「不徳の致すところです」などと
開き直られて言われてしまえば、
もう何を言っても無駄だと
途方に暮れてしまっただろうと
思う。
だから
「そんなの言い訳やん」とか
「そんな言い訳聞きたくない」と
さんざん責めながらも
とつとつと話すクマオの言葉に
何とか拠りどころを見出そうと
した。
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クマオの言い分に、
りこが隙を与えてくれなかったから
遊べなかったことが不満だったと
いうのがあった。
その言葉は私の胸を突き刺した。
あの人とのあの出来事の発端を
そこに持ってくるという
そのクマオの姑息な言い訳を
頭がくらくらする思いで聞いた。
衝動的にそのあたりの物を
手あたり次第投げてやろうかと
いうぐらいに頭に血が上った。
が、
とりあえず私にできることは
それを突っぱねずにまずちゃんと
受け止めてみることだと思い直し、
何とかクールダウンした。
隙を与えなかったと言われれば
思い当たる節がないこともなかった
からだ。
無意識で暗黙の束縛が
クマオをがんじがらめにしていたことに
どこかで気づきながらも
それを続けてきた結果がこれだとするなら
何にもいいことがなかったわけで
ならば私としては
その思いを手放す方がよっぽど得策なのだと
いうことに
初めてちゃんと向き合った気がした。
これが届いた。
さっそく試着してみた。
お値段なりの素材ではあるが
デザインがすごく可愛くて
気に入った。
分厚めのタイツで合わせようと
思う。
こちらは
まだ未使用。
ワクワク。
