実家から帰る時、
いつも、92歳の父と85歳の母が
ふたりで玄関まで
見送りをしてくれる。
どんな時もだ。
ディサービスに、本当は行きたくない父は
母から「ディサービスに行ってちょうだい」と言われているので
本当は行きたくないけど、行っているのだ。🤣
そう、とても仲がいい。
60年以上連れ添い
一緒に商売をしていたのだから
ほとんどの時間を共に暮らしている
凄いものだ!
コロナの関係で、少しの間休園だったディサービスが
久しぶりで再開し
また、行き帰りが寒いこともあり
最近の父は、また、歳をとった。
そんな父親から、
帰り際に「頑張って!」と声を掛けられた。
それも、三回もだ。
私は、なんだか驚いてしまって
父が少し心配になる。
最近は、車で帰る道すがら
前の車のテールランプがぼやけてしまうことがある。
空に綺麗な月が見えるときはなおさらだ。
親が、歳をとってゆくということは、
こういうことなのだ。
この上もない寂しさが襲ってきて
いつも明るい私でも
人生を
否が応でも噛み締めてしまう。

