・・・と聞かれたら、日本人の多くは「米」と答えるでしょう。
では、世界の国々の『主食』はどんなものでしょうか?
実は、『主食』という概念がない国が多いのです。
例えば、英語では『主食』に近い言葉はありますが、『基本食料品』という意味合いで
「砂糖も塩も含む、季節や流行に関係ない食物」と言う意味で使われています。アメリカには
これと決まった主食がありません。多くの人種の人々が住み、食文化もさまざまです。
ヨーロッパ地方では、じゃがいもやソーセージなどが主に食べられているドイツや
小麦が原材料のパンを主食としているフランスなどがあります。
アフリカ地方では、地域によって主食が異なりますがとうもろこしやイモ類が食べられています。
中国では、米が主ですが、小麦や穀類を主食とする地域もあります。
食事は『主食』と『副食』から成り立っていると考える民族は
主に東アジア、東南アジアに分布しており、日本人もそのうちの一つの民族です。
「主食は、デンプン質で腹を満たす食物。あまり味をつけないで食べる。
副食は、主食を食べやすくするために味をつけて添えられる食物。」
・・・というのが、主食と副食のおおまかな概念です。
収入が増え、暮らしが豊かになると、『主食』のデンプン質エネルギーの割合が減り、
副食から得られる油脂や砂糖の割合が増えてしまいます・・・。
日本のように、米をよく食べ、主食としているのはアジアの地域の国々ですが、
米とともに他の食糧を食べている国も含めると、世界の人口の約半数が米を食べていることに
なります。
比較的、収穫が安定している米を主食に出来ることはとてもラッキーです。
また、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスを保つには、
米を中心とした和食が適しているようです。