2024年9月20日
皆さん、ご無沙汰しました。お元気ですか
私は、何とか猛暑の連続と大雨・台風を乗り切ってきました。
さて、今日は、とても魅力的で、神秘的な「オッドアイ」のお話です。
オッドアイとは、左右の目の虹彩(こうさい:ひとみの周りの色のついている
部分:黒目等)の色が違っている状態を指し、特に動物や一部や、時には人間
にも見られます。写真のようなかわいい猫の姿を見たことのある人もいるかと
思います。
医学的には「ヘテロクロミア(虹彩色症)」と呼ばれていて、遺伝的な要因
や病気、けが等で起こることもあるようです。
オッドアイは、その珍しさと独特な美しさから、神秘的で魅力的な特徴と
して多くの人々に愛されています。動物や人、それぞれで異なる発生率や意味が
あって、時には文化や伝説にもつながっています。
動物におけるオッドアイ
オッドアイは、動物では猫や犬などで比較的よく見られます。特に白猫では、
オッドアイの発生率が高いと言われており、20%から40%にもなるということ
です。これは、白い毛色を持つ猫の遺伝子が虹彩の色に影響を与えるためと
いわれます。
犬の場合は、シベリアンハスキーやオーストラリアンシェパードなどの犬種で、
見られます。シベリアンハスキーでは、片方の目が青、もう片方が金色や茶色に
なることもあるそうです。こちらは、10%から15%程度の確率で発生します。
そんな猫たちに、人々は大昔から、いろいろな思いをもってきました。猫に
まつわる伝説があって、オッドアイの猫は「福猫」といわれ、幸運をもたらす
存在と信じられています。
特に、日本では片方の目が青、もう片方が金色や茶色の猫が、繁栄や家庭の
幸福を象徴すると考えられているそうです。
海外では、トルコでオッドアイのアンゴラ猫が神聖な存在とされていて、なんと、
国の象徴として保護されています。
このように、オッドアイを持つ動物は、人に可愛がられるだけでなく、文化や
伝説の中でも特別な役割を果たしてきました。
人間におけるオッドアイ
実は、人間にもオッドアイを持っている人が存在します。但し、人の場合は非常
に稀で、僅か0.05%、つまり2,000人に1人程度とされています。
日本人は、殆ど黒目の人種なので、周りで見たことはないですね。そのように、
人のケースは、動物よりも大変珍しいので、さらに神秘的な魅力を持つとされて
います。
有名人とオッドアイ
では、私たちが知っている海外の有名人を見てみます。
まず、イギリスのロックスター、デヴィッド・ボウイさんです。驚きですね。彼は
片方の瞳孔の機能に異常が見られ、オッドアイのように見えるということですが、
ボウイの独特な魅力として、彼のカリスマ性と相まって、彼の個性の一部になっています。
その他では、ウクライナ出身の女優 ミラ・クニスさんがいます。彼女は、片方の目が
緑、もう片方が茶色で、妖艶な雰囲気を持つ女優で、「ブラックスワン」という映画で、
ナタリーポートマンを渡り合う天才気質のバレリーナを演じていました。
このほかにも、海外では、見られるようです。
オッドアイの神秘と美しさ
このように、オッドアイは単なる外見の特徴ということに留まらず、人々は、その
背後に、深い意味や文化的な価値を見出してきました。
特に、異なる色の目を持つことが「二つの世界を見通す力」を象徴するという考え方は、
古代から神秘的な力と結びつけられてきました。
こんな話があります。
ある盲目の少年とオッドアイを持つ犬が出会い、その犬が彼の「片方の目」として共に過ご
すという話で、この犬の片方の青い目が世界を映し出し、もう片方の目が少年の心を見守って
いくという展開です。
このように、その珍しさや神秘的な雰囲気から、オッドアイを持つ人々や動物は、現実世界
と霊的な世界をつなぐ存在として敬われることもあります。
今日、オッドアイはそのユニークな美しさが注目されて、ファッションやエンターテインメ
ントの分野でも魅力的な特徴とされています。
更には、それらの外見的な魅力を超えて、人間や自然界の中での「違いを認め、受け入れる
心」「多様性」さらには「共生」につながっていくといいですね。