空白の時間 7日目 | チャーリーのケツバットで日本一周自転車の旅

チャーリーのケツバットで日本一周自転車の旅

チャーリー あおきです
全国の風景写真を撮影して旅をしています
今回の旅は
資金を集めながらの、日本一週の旅に成ってしまいました
方法が考えた末、ケツバット
2発100円で日本各地を自転車で周って行きます
見かけた時には、ぜひ、フルスイングで

退屈と腹痛を我慢していた。
「21番、調べ」(取り調べ)
頑丈な扉が空いた。
留置場の出入口まで行くと、身体検索と、金属探知機が体を調べる。黒い手錠が、手の自由を奪い、手錠から伸びるヒモが、体の後ろで咽ばれ、ペットの様に逃げれなくなる。
重い扉が空くと刑事が2人立っている。私の身柄が渡され、ゆっくりと取り調べ部屋に向かう。

先手必勝
「検事のやつ、喧嘩売って来たから、買うよ」
「なに?どうしたの?」
「肖像権の侵害の、請求額が高いって抜かすから、バカにしてるし、請求すると書いた文字が見にくいって言い出すから、ムカついてしょうがないよ、絶対ゆるさねぇ」
「まあ、検事には喧嘩なんて売らない方が良いよ」
通常、検事に喧嘩を仕掛けるバカは居ない。するのは、弁護士だけだし、法廷だけの話だ、
後ろ窓から、サイレンが聞こえてきた。久しぶりに外の眺めを楽しむ。

取り調べの資料が分厚くなっている。現場検証がされたみたいだ。
アーケードの防犯カメラが捉えた映像が、コマヌキされて、写真になって時間をつくっていた。
復習をしておいて良かった。コマヌキの写真を見ると、箇条書きにした文字が一気に走りだし、事件の時間が流れ出した。
私の場合、事件は事件だが、民事が先の事件だから、ここで嘘をついても、黙秘権を使っても仕方ない。
順調に内容が文字になり、半分まで来ると、食事の時間が迫った。お昼までに、私の身柄を留置場に戻さないならないみたいだ。
こうなると、お巡りさんも気の毒な商売かもしれない。
昔見た刑事番組の、取り調べ室での、カツ丼や、タバコを吸うシーンなど微塵もない。

留置場に戻るとすぐに、不健康に成れる弁当が出された。これも一種の暴行罪だよな!

午後も取り調べ有るのか解らない。
時間が退屈で、何かしていないと駄目だ。同室の15番と話して、今日は、オセロを作る事にした。
紙で出来たオセロは、扱い辛く、時間が掛かる。夢中になると、
「それ、なに?」見つかった!
はい、没収!
退屈という暴行罪の中で、のんびり寝る事にした。