刀剣サニワ創作イメージ話
色々な刀剣設定を無視…というよりw
俺得視点の妄想を書いただけの他愛もない審神者の本丸話
【奏曲鐶《カナデクルワ》】茶肆期目(四期目)、気ままに更新開始です。
これまでと同じく自由に妄想して書いていますので、
苦手な方は即脱出して下さいませm(__)m
今回は、『七夕の景趣再び❗と、新人刀剣の短冊』についてです。
※弊本丸版のイメージの刀剣紹介なので、苦手な方はご注意下さい。
では妄想メモを…
前回までの創作審神者物語はコチラ↓
〔一期・二期〕記跡ノ沙庭~創作唄~ | 砂水* #pixiv
https://www.pixiv.net/novel/series/1032675
〔三期〕記跡ノ沙庭【囃子】~創作唄~ | 砂水* #pixiv
https://www.pixiv.net/novel/series/1238543
〔茶肆[ちゃし]期目(四期目)更新中〕
記跡ノ沙庭【奏曲鐶】~創作唄~ | 砂水* #pixiv
https://www.pixiv.net/novel/series/10674913
》第五話
【夏の庭《夜、七夕🎋》《再》】
とある本丸に又、時の政府から七夕🎋飾りが届いていた。
今回も飾りつけ準備は、粟田口刀剣を中心に祭り事が好きな刀剣たちによって行われている。
その様を縁側で内番衣装の刀剣二振りが眺めていた。
「七夕ねぇ」
「まあ、おれは酒が飲めれば何だって良いけどなぁ」
「相変わらずだねぇ、号ちゃんは」
「そりゃーそうだろう?そーいう逸話だからなぁ」
「逸話ねぇ、、おれはあんまり好かないけどねぇ〜酒は」
「そりゃーお前はなぁ」
そこに七夕🎋の当日の献立を検討しながら廊下を歩く燭台切光忠が通る。
「おぉ!光忠、お兄ちゃんが七夕🎋の献立を一緒に考えてあげようか?」
その燭台切光忠は、この本丸最初の太刀で、“お兄さん”としてみんなを見守ってきた。
「ああ、うん、ありがとう。ああ、そうだね、今回は大丈夫そうだよ、ありがとう」
燭台切光忠は、足を止めることなく逃げるようにその廊下を通過した。
その見事な流れるようなステップで、福島光忠に止める隙を与えなかった。
「光忠〜」
福島光忠が声を再びかけた時には廊下を曲がった頃だった。
「ま、お前は今年の1月に来たばっかりだからなぁ〜、まだ機会はあるだろ?」
と日本号は馴染として励ます。
*
「抜丸、どうだ?じっちゃんと七夕飾りをやらぬか?」
「小烏丸、あなたと一緒ではなくてもできますよ」
「そういえば、抜丸が顕現されて来月で一年になるな」
「、、、私の話、聞いていますか?」
七夕🎋飾りの準備中の広間に存在感がある(見た目は小柄な)内番衣装の太刀二振りが珍しくいる。
小烏丸は抜丸が顕現されてきたあと、何かと“じっちゃん”として声をかけに来る。抜丸は毎度面倒くさそうにしている。
そこに極めた獅子王が内番衣装で現れる。
「じっちゃん!おれも一緒にやろうかな」
「おお、いいぞ。さあ、抜丸も」
「だから、私は私でできます」
うるさいのが増えた、と抜丸は呆れた顔をしている。
それを飾りの準備をしている周りの栗田口の刀剣たちが穏やかに見守る。
*
「七夕、、か。」
「何か違和感が?」
縁側に時の政府より届いた七夕🎋飾りが飾られ始めたのを内番衣装の大千鳥十文字槍が一振り眺めていた。
そこに業務途中の審神者が通りかかって声をかけた。
「あんたか、、そうだな。七夕の話を八月にきいた覚えがあったからな、、」
その大千鳥十文字槍の言葉に主である審神者も
「わかりますよ。俺のいた土地も八月に七夕をしていたので、、最初は不思議な感じでした」
と、大千鳥十文字槍に微笑みかける。
そこに内番衣装の大慶直胤が通りかかった。
「あ〜わかるわかる〜!おれもどっちかといえば、八月ってきいたことあるよ〜!
解析するに〜、太陽と月の暦の関係らしいよね〜」
といつもの科学好きな頭で話す。
「、、おれにはさっぱりだな」
と大千鳥十文字槍と言う。
「俺も科学とかよくわからないので、、
まあ、七夕が2度ある、ということで、この本丸では旧歴七夕でもお祝いしています。」
審神者が話すと、そこに側近刀剣である極めた歌仙兼定、この本丸の初めの一振りが通りかかる。
「おや、七夕のお話かい?
そうそう、探していたよ。
この短冊、こっちが時の政府から頂いた短冊で、こちらが旧歴七夕まで飾る短冊だ。
今年は長めに七夕景趣を借りることは出来るが、旧歴七夕前には返してしまうからね」
と手際よく、二振りに渡す。
「願い事ねぇ〜神秘すぎる〜」
「これもまた、語り種か」
そう言う二振りの声を聞きつつ、極めた歌仙は審神者に声をかける。
「ああ、主の分は書斎の机の上だよ。」
その言葉に
「ありがとうございます。そうですね、今回の七夕景趣には、無地の短冊が一緒に届きましたが、おそらく全てお返しすることになるので」
と審神者が言うと、
「そうなんだよ。ああ、願い事は同じでも、違うものにしても大丈夫だよ。
そうそう、“書かない”という雅ではない事は許さないよ」
極めた歌仙はいつもの和歌の先生のような気迫を二振りに注ぐと、また違う刀剣に渡しに行ったようだ。
「なかなかのスピリットぉ〜お手柔らかにー」
とちょっと苦手そうに大慶直胤は、呟きながら去っていった。
大千鳥十文字槍はただ、その短冊を見つめる。
その姿に
「どのように書いても大丈夫ですので、よろしければ参加していただけると嬉しいです。」
と声をかけ、審神者はその場を離れていった。
*
*
七夕🎋当日。
今回も鍛刀任務が重なっていたので、近侍を山姥切長義が務めていた。
「それは珍しいね。あの歌仙兼定の言葉にも動じず、短冊を書いていないとは、、
さすが、“ちよこ”任務で来た刀剣だね、とでも言っておこうか」
と、鍛刀任務で札使用とはいえ、早くもレア刀剣である小烏丸を顕現する事ができ、気が大きなっている長義はいつも以上に嫌味が強い、、(笑)
「まあ、“ちよこ大作戦”は初の任務でありましたが、それとは関係ないとは思いますが、、」
主である審神者は、何とも言えない顔でそう言うと、
「、、、まだ、ご縁が強い刀剣の方が来ていませんから、、思うところがあるのかもしれませんが」
と申し訳なさそうに言う。
その姿に、
長義は少し考えて、
「まあ、近侍として、役目は果たそうかな」
と言った。
*
大千鳥十文字槍が無地の短冊を見つめ、縁側に座っている。
その様子に、皆、何と声をかけようか迷っていた。
もし、今夜まで短冊が書けなければ、あの極めた歌仙の指導のもと雅さを求められつつ書くことになるのだ。
皆、それだけは避けたいため(笑)
どんな短い言葉でもどんな単純な内容でも書いて短冊を下げるのだ。
この本丸の刀剣仲間として、それをどうにか助けてあげたいが、この本丸では大千鳥十文字槍はあまり話さず、どう声をかけるべきか、と密かに相談していた。
「さて」
急に隣から声がした。
大千鳥十文字槍はただ、その声が聞こえた方を見る。
相手はそれに気付いたように話し出す。
「まあ、君が覚えているか定かではないが、君がこの本丸に来た時に近侍をしていた刀、山姥切長義だ」
「それがどうしたんだ」
大千鳥十文字槍はあまり話したくなさそうに声を出す。
「、、、君は偽物くんより厄介そうだね」
長義も相手の反応につい、いつも通り嫌味を言う。
「何の話だ」
大千鳥十文字槍はほっといて欲しそうに言う。
カタン
大千鳥十文字槍が座る縁側に、箱が置かれた。
「?」
大千鳥十文字槍がその箱を見る。
木箱とは違う。
もっと硬い素材の箱だ。
「、、君はどうやら“ちよこ”に興味があるのだろう?
まあ、これは燭台切光忠からの差し入れだ。
これを食べて、よく頭を動かすことだね」
そう言うと、近侍である長義は立ち去った。
大千鳥十文字槍は急な対応に何も言い返せなかったが、その箱に興味がそそられた。
引き寄せられるように開けると、、
赤いシロップで彩られた“ちよこ”が入っている。
しかも、一粒。
箱のバランスには不釣り合いな存在感だ。
「、、これは嫌がらせか?」
そう呟いたが、大千鳥十文字槍はその一粒を口に入れた。
*
「主!皆の短冊が揃ったよ!雅だろう?」
軽装に着替えた極めた歌仙兼定が、廊下を歩いていた審神者に声をかける。
審神者も就任六周年に刀剣の皆からの贈り物として貰った軽装に身に纏い、飾られた七夕🎋飾りを見上げる。
「はい。とても美しいですね」
と審神者は極めた歌仙に微笑む。
それを、七夕祭りの宴前に業務を片付けるため、本丸を移動していた長義が横目で見て、立ち去ろうとすると、
「あんたが、他の刀剣の世話をするなんて、珍しいな」
と軽装姿の極めた山姥切国広が声をかけて来た。
その声に
「近侍として役目を果たしただけだよ」
と視線を合わせずに長義が離れようとすると、
「でも!いい提案だったと思うよ!本歌くん。
彼の興味はやはり“ちよこ”にあったみたいだしね」
そこに七夕祭りの献立の段取りで移動していた燭台切光忠が通りかかる。
そう、燭台切光忠は、長義から声をかけられ、“ちよこ”を作ったのだ。
「“ちよこ”とはどんなものか、と思ってな」
と、極めた山姥切国広には珍しく、少し恥ずかしげに問う。長義は
「おれにではなく、燭台切光忠に問う方が得策だと思うけどね」
と言うと、立ち去ろうとすると、
「本歌くんから、貰いたいという事じゃないのかい?」
と、二振りが、先輩後輩のような関係だと知っている燭台切光忠がからかうように言う。
「はぁ!?」
「いや、、(汗)」
長義と国広は同時に声を上げた。
そのそばの笹に一つの短冊が揺れている。
『再び、“ちよこ”を食べたい。
大千鳥十文字槍』
*
七夕🎋祭りの宴が始まる。
美しい飾りと短冊の下で、天の川🌌のように彩られたそうめんを皆がほうばり、酒好きな刀剣たちは酒を飲む。
穏やかな宴だ。
「無事にこの宴が出来るのは、近侍の君のおかげだよ。長義」
極めた歌仙は、軽装姿でとっくりを持ち、長義の前のお猪口に酒を注ぐ。
長義も軽装姿だ。長義は僅かに飲むと(酒にあまり強くないためw)、
「、、近侍として当然の事をしたまでだよ。
まあ、初めの一振りの雅へのこだわりは、変えられないのは知ってるからね」
と、少し嫌味をのせて言う。
「そうだね、それは僕の逸話だからね。変えるのは無理そうだ」
そう言い、微笑む。
極めた歌仙は、長義の嫌味に慣れ、気にもとめていないようだ。
「、、逸話、ね」
そう呟く長義に、極めた歌仙は
「そうだね、君にとっての本歌という逸話はどんなものだろうね」
と穏やかに問う。
その極めた歌仙に
「わざわざ問うことでもないだろう?
、、そのように“想う者がいた”から、
“そうなった”だけだよ」
と、長義は淡々と言うが、“ちよこ”の話をしにきた山姥切国広を思い出した。
その横顔に
「それで、写しに“ちよこ”はあげるのかい?」
と極めた歌仙は言う。
「はぁ!…燭台切光忠も言っていたが、なぜそうなるんだ?」
長義は、また同じ話を振られ、面倒臭そうに声をあげる。
極めた歌仙は、
「いやいや、彼が欲しそうにしていたのだろう?
近侍として、考えてみても良いかと思ってね」
と言う。
「…近侍、として、ね」
長義は、その極めた歌仙の言葉が、“近侍として”ではなく“本歌として”という言葉に聞こえた。
思ってみたら、“あの”手合わせから、“本歌”として、極めた山姥切国広に対峙したことが少なかったと感じる。
「…まあ、考えてみる、かな」
そう長義は呟くと、夜空に揺れる七夕🎋飾りや短冊を見上げた。
【夏の庭《夜、七夕🎋》《再》】
令和六年七月七日~七夕🎋~
作:砂水雫☆*
《跡アトガキ鍵》
お久しぶりです!
審神者の皆様、いかがお過ごしでしょうか?
弊本丸の創作審神者にとって七夕🎋(旧歴七夕🎋)が大事なので、公式様の七夕🎋の景趣(期間限定)が今回も実装されて嬉しいです✨しかも❗1ヶ月も✨
前回より長めに満喫できて嬉しいです❗
さらに❗
短冊に実際に書けるようになってテンション爆上がりでした!
んで、創作審神者ネタを実際に書き込み(笑)
↓
物語上は、今回は審神者ネタが少なかったですがw
きっと同じことを短冊に書いていると思います🎵
さて、今回は、リアルゲームの方とリンクしている創作審神者の本丸なので、前回の七夕🎋から、これまででこの本丸に来てくれた刀剣の皆様の紹介&登場回でした!
まあ、弊本丸イメージであるので色々とお許し下さい!(しかも七夕🎋に投稿したくて勢いだけで仕上げています(笑))
そうそう、本当に❗“ちよこ”イベントで大千鳥十文字槍さんが出てくれたの驚いたんです❗
その驚きと相方がまだいない本丸なので「どーしよう!」とネタに困っていたところw本当にちよこイベントで近侍をしていた長義さんに動いていただきました。そーしたらw違う火種になってしまった(笑)
(自分もまさかそーなるとは思ってなかったw)
きっと結論は、旧暦七夕🎋付近になるんじゃないかと思います❗(たぶんw)
さて、持て与える弊本丸の長義さんは全力で鍛刀を頑張ってくれてますが、七星剣さんは来るのでしょうか?(リアルゲームでも、颯爽と小烏丸を出してくれて感謝です✨)
まだまだ鍛刀任務、頑張って行きます!(時々、水浴びにも行きますw)
では、良い審神者ライフを‼️
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(のち、追記投稿する予定です)
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【審神者就任四周年~本歌と写し~】 | 砂水* #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14362604