ふと、とある合気道の道場長のことを思い出しました。


私は転勤や交流の関係で幾つかの合気系の道場にお世話になっているのですが。

その道場長がいた道場は、私にとっては古巣といえる道場でして。問題の道場長は、私にとっては「先生」というより「先輩」て感じ。

私もつい「〇〇さん」とか「先輩」とか呼んでました。


この「先輩」、道場長のくせに……実にヤル気がない。


そもそも稽古に出てこない。

理由を聞くと「買い物がある。スーパー行かなくちゃ」とか言ってましたが、後年聞いたら「もう痛いのは嫌なんだ。」って言ってましたっけ。

それなら、痛いだけの稽古なんかしなきゃ良かったのに。


説得してやっと出てもらっても、後輩の稽古を見てはダメだしばかり。

「では良い手本を見せてください。」と言うとニタッと笑って「忘れた。」とおっしゃる。


なんとか組んでもらい、向こうが掛ける番だと、痛みのあまりにこちらが汗を噴き出すほど、痛めつけてくる。

受ける番になったら、もうひたすらに逃げる逃げる。

基本的に合気道の技は逃げる相手には掛からないのですから、稽古にならない。

逃げるから技を決められない私に、逃げ回ってる本人が「ホラ掛からない(だからお前の技はダメなんだ)。」とニヤリと笑う。

……その顔がとてもムカついたので、ちょいと強引に抑え込んだことがあります。

怒ってましたねえ(笑)ろくに教えもしないクセに。


その先輩、上部組織からの連絡は基本的に無視するんですよね。報告期限が過ぎて、どうなってるのかと問われると「忘れてました。」と答えてたようで。


あんまりそんなことが続くので、他の先生方から「どうなってるのか」と私が聞かれてしまい。

しょうがないので、その先輩に毎日催促の連絡をしてたら「毎日毎日うるせえ!」てブチギレ。

ブチギレの2日後が報告期限なので、さすがに出すだろう……と放置したらまた期限切れで報告せず。

「どういうことですか?!」と聞くと「あ、忘れた。」とニヤリと笑う。


忘れてたんじゃないんですよね。ただやりたくないだけ。


やりたくないのに、何故道場長に着いたのか?は謎。


私の他にも数人が指導してて、なんとか稽古を続けてくれた人たちは居たけはれど。その道場では唯一、昇級審査する資格のあった道場長が審査もしないので、全員辞めてしまい。

私も長く昇段審査を受けさせてもらえないので「先輩、私を昇段させる気無いでしょ?」と聞いたらまたブチギレ。

私も辞めてしまい、誰も居なくなってしまった道場。


その数年後に、その先輩から私に向かって「道場を継いでくれないか?」と言ってくる……いったい、どんな神経をしているのか?


世の中にはこんなダメ人間が居るのか、という驚きと、そんな人を「先輩」と愚直に慕っていた自分の愚かさに目眩がします。


まあ、お陰様で「あ、コイツは付き合っちゃダメなヤツだ。」と思った人からは、速やかに距離を置くようになりましたけども。

実に高い授業料でした。(^_^;)