異世界の話
私が向かってる先は天空に見える花園の様な
光り美しい華やかな場所
そこへ向かう道という道が無いため
光の先を目指して進むしかなかった。
突如現れた何もない緑も無い場所
ヒッチハイクのように
急遽、乗り合いの車に拾ってもらい
舗装もされてない抜かるんだ泥の土地を走る
同乗してる人達の顔はわからなかった
ギュウギュウに人を詰め込んだ様な白いバン🚐
助手席のすぐ後ろに座り激しく揺れる車中で目を疑った💦
一瞬にして前方の泥道が陥没し、運転手はとっさにハンドルを切った
そのまま車は横転し運転手は車外へ投げ出されてしまっていた。
そこは夢の中だ。怪我人はいない。
やっとの思いで車から這い出た
目的地へ向かう足取りは止まらない。
どうしても向かわなきゃわいけない使命感でいっぱいだった。
自分でもわからないが、それまで向かっていた方向とは逆の方向へ歩きだしたのだった。
そして、向かうその先には光の場所が見えている。
しばらく行くと人が群がっている
不思議と自分の中に、罪悪感を抱えているのがわかる。何に対してなんだろうか?
人だかりの流れに着いていくと、
そこはまるで古城。土壁で出来ている。
通路を進むと中はクネクネした細い通路。
きっとあそこが通路だ!と確信を持って進もうとしている。
何人かその場所に進む者がいた。
更に確信を得た。ココだ!
だがしかし…引き返す者もいた。
その場に立ってようやく認識できた。
眼下に見えるのは一つの広い街。
足元には「民衆の群れ」
私は古城の土壁の塀の上に無言で立ち尽くしていた。隣を見ると1人の男性もガタガタと震えながら立っていた。
進むしかなかった私は躊躇なくすすんだ。
一瞬にして真っ逆さま
助かるか死ぬかの二択
古城と街を結ぶ橋には人が群がっていた。
そこへ人が落ちてくることもみな承知
私の選択は一か八か。生か死か
人に当たる!と思いながら落ちていく
人の群れは更に群がる事で人型のトランポリンの様に受け止めようとしてくれていたのだ。
その時の感触はピンと張ったバトミントンのラケットのような張り感
一人一人が全身にまとっているオーラで受け止めてくれた。黄色い光に包まれた人達の群れの背中で受け止めてもらいその中へ落ちていった私。凄い体験をし過ぎて感動のあまり、その場で土下座をして皆に挨拶し続けた。
生かされたのだと腹の底から思った。
まだ進める…。