私は経済問題の素人です、詳しい事はあまり判りませ、しかし2008年のリーマンショック以降、現在の資本

主義が抱える世界の深い闇に対しての警戒感は普通の感覚として持っています。従いまして現在のユーロ


危機やアメリカの格付け引き下げによる世界同時株安は当然の結果としてあまり驚きません。逆に驚くのは

金融のプロと言われる人たちの堂々とした楽観的予測発言のほうでした。プロなのだから当然と考えてた時


期もありましたが少し勉強するとするほど発言の根拠が判らなくなってきました。やはり私の頭では無理な

のか、そんな気がしてきていた最近、少しだけ霧が晴れてきました。株の世界では当事者間の不正な情報


漏れや情報操作を禁止しています、俗に言うインサイダー取引の禁止です、ただ株価を意識的に吊り上げ

て売りぬく仕手戦は合法?です。この感覚を経済に持ち込むと迷路にはまると言うことです。経済の世界で


はヘッジファンドや国営ファンド、世界銀、格付会社等による情報のマッチポンプが普通に行われ、空売りと

言う名のインサイダー?取引が横行しています、為替と言う通貨価値の仕手戦?もありです。何が言いたい


かといえば世界経済は一部の人間、グループ、集団等(以下プレイヤー)によるマネーゲームと、輸出入と

内需という国家間の競争ゲームがリンクしながら同時進行している状態です。これを可能にしているのが通


貨本位制です、言い換えれば信用本位制です。読んで字のごとく信用に裏ずけされて初めてゲームが可

能になります。話しは少しそれて、日本のフジTV問題ですが、自社のコンテンツや投資物件をトレンド誘導


して売りだし儲けを出す。一見商業行為として当然のように見えますが、このトレンド誘導が公共の電波を

利用している事と、あまりに露骨だった事が日本人の怒りに火を付けました。つまり公共性という信用に傷


をつけたのです、外国人の持ち株比率オーバーというルール違反も不信に輪をかけました。先の世界経済

とフジTV問題は同じ性格を持って居るように思いますす、所謂インサイダー取引なのです。この事実がばれ


ると信用が低下します、世界経済は今、国家間の通貨安競争に突入し紙幣を擦りまくっています、これは紙

幣価値を下げ信用の低下に拍車をかけていきます、紙幣本位制の崩壊の始まりです。違うのは、フジTVの


場合は買収か倒産で一見落着ですが、世界経済の崩壊は戦争しかありません、歴史が物語っています。