こんにちは。
第32回日韓学生フォーラムの福田・安田です。
今回は、７月に開催した関西勉強会についてご報告したいと思います。

日韓学生フォーラムでは、関東・関西でそれぞれ月に2回、勉強会を行っています。

今回の勉強会では、神戸大学大学院国際協力研究科木村幹教授にお越しいただきました。

『歴史認識問題をどう見るか』という題で講義をしていただき、のち質疑応答となりました。ここでは、質疑応答の一部をご紹介します！

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Q.河野談話の意義は？
A.談話は基本的に法的拘束力はないが、外国の首相に約束をしたようなものなので、ある程度守らないと国の威信に関わる。破った場合、国際社会の非難は免れず裁判になれば日本が不利になる可能性がある。

Q.今後生じる日韓間の問題
A.軍人家族の問題。軍人家族とは、家族の一員が何らかの形で軍隊に関わったことがある家系のことをいう。戦争で父を亡くしても、日本に協力したという扱いにされ、韓国政府から補償を受けられないこともあり、慰安婦問題などとはまた違った争点に注目だ。

Q.「正しい」歴史って一体？？
A.韓国人は「オルバルヨクサ(正しい歴史)」が「好き」である。日本人にとって正しいとは、真実で偽りのない、史実に基づく、などというイメージかもしれないが、韓国人にとってのオルバルとは、そうあるべき、進むべき道の、といったいささか主観的なイメージなのである。そのため、オルバルヨクサに基づき、事実を変えて伝え語ることは、韓国人にとってオルバル(正しい)を実現させるにあたって当然のことなのかも知れない。

Q.韓国併合は合法？違法？
A.この問題に関しては日韓両政府が真反対の立場をとっている。日本政府は当時の国際法に基づき合法を主張する。韓国政府は植民地支配自体が違法で良くないことなのだから、そもそもこんな議論をすること自体が有り得ない、として違法の立場をとる。この考え方は儒教の”格物致知”を背景にしており、「すべてのものには『正しい』がある」ため、正しいことは正しい、正しくないことは正しくない、というように少々割り切った思考になるのだ。

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木村先生によれば、何事においても一回目はチャンス、なのだそう。まっさらのまま五感を通して感じることも、数回の経験によってマンネリ化してしまう。なので事始めの感覚はメモしておくのがよいのだそう。旅行なども、初めて訪れる場所には期待と興奮がこみ上げますよね。何事においても初めを大切にすることは慣れきった日常生活に良い刺激を与えてくれるかもしれません！

関西勉強会 特別編

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