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「読書メモ」として、ビジネス書から江上剛、城山三郎など経済小説、司馬遼太郎などの歴史物、高坂正堯などの学術的なものなど幅広く、書評を書いています。

加藤久仁明Blog 「元気な新公益法人を創ろう」
 畏友吉村光正氏が先日貸してくれた5冊(すべて岩波新書黄版)の中の1冊。

 一言で言って「使える本」である。もとより浅学の私には十分理解できないことがほとんどであるものの、「アイデンティテイ」、「異常」、「記号」、「差異」など40の言葉について、著者の理解と先人の論述を簡潔に記している。

 仕事上、趣味上のいろいろな場面で「使える」ネタ本になるのではと期待している。ということで早速Amazonで自分の分を注文した。古書で1円プラス送料250円。安くてうれしい反面、「これでいいのか・・・」と余計なことを考えた。

 ついでに「術語集(2)」も注文した。(これは88円プラス送料250円。)

 


加藤久仁明Blog 「元気な新公益法人を創ろう」
 1980年代の幕開けを前に、消費社会における新しい個人主義の誕生を論じた著作。

 30年余りを経た現在読んでみると、その内容に対して共感を持つとともに、彼の予測がいまだに実現していないというところ、「先見性がありすぎる」ことに驚きを感ずる。つまり、この本は80年代を書いたのではなく、2010年代のことを書いた本ではないかと錯覚を覚える。

 「消費者の欲望は純粋に非物質的な商品に向かう」と述べる。若者がモノ離れをして、携帯・ネットなどに消費が向かっていることを嘆き悲しみ、「今どきの若者は・・・」と2011年に至って批判する我々おじさん世代の思考停止は何なのだろうか。

加藤久仁明Blog 「元気な新公益法人を創ろう」  題名のとおり、徳川15代将軍慶喜が書かれている。慶応2年(1867年)に最後の将軍となり、わずか1年で江戸幕府の幕引きをした。暗愚をもって良しとされてきた徳川将軍家の中でなぜかこのタイミングで、頭脳も胆力も抜群に優れた将軍が就任していたことの不思議を感ずる。幕末の人物の中では慶喜の評価は低いが。

 細かい点で面白かったのが、幕末の列国が日本の政体をどう見ていたかである。

 英国は、日本の主権は京都朝廷にあり、将軍は主権を委託されているだけだと見ていた。一方フランスは将軍に主権があると見た。したがって、英国は将軍をHis Highness(殿下)と呼び、フランスはHis Majesty(陛下)と呼んだという。