櫻  16 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「あら、待たせたわね。
傷の具合はどう?」

叔母や仲間に見送られ
王宮を出てから四日目の早朝の事
無事に天門の地へ二人と一頭が
到着すると単身キ・チョルが
今か今かと首を長くして
待ち構えていたのだ。

「遅い!使者が戻り
すぐにこの地へ出向いて
来たのだぞ。俺をいつまで
待たせるのだ!」

「そう、怒らないでよ。
約束通り天門も開くから
そうね…?あと少し、いやもうじき
よ、私の計算に間違いなんて
ないから。でね?
この手紙を道行く人もしくは
ポリスに渡して頂戴。
きっと貴方の想いが伝わり
元に戻れる筈だから」

「キ殿、某どもはお供は出来かね
ますが、必ずや我が妻のご両親殿に
この文を渡して頂きたい。
そして・・・容姿が元に戻る事を
願っております」

ヨンの言葉にウンスはふと思う。
これしかなかったんだと・・・
容姿がウンスの世で言う所の
フランケンシュタイン・・・
命を最優先にした事の代償が
継ぎはぎだらけの顔と
ぎこちない動き…。
だが生きていればこその
未来が待っていると信じて
ふらふらになりながらも
その命を繋ぎ止める事に
専念し、やり遂げたのだ。

そんな時、ごぉ~っと風が舞い
蒼白い光が視界に飛び込んできた。

「開いたわ。
さ、行って、急いで」

「おぉ~、なれど一人では
心もとない故、我と共に
行ってくれまいか?」

「お供はしかねます。
某らはこの地でやらねばならぬ
事があります故」

目の前で繰り広げられる
天門のささやきに
キ・チョルは魅了された様子
今にも飛び込む姿勢で一歩脚を
踏み出しては引っ込めの繰り返し
であった。

「背を押した方がよろしいか?」

「強い想いが貴方の運命を
変えてくれるから勇気を持って
一歩前へ」

痺れを切らしたヨンとウンスが
声を掛け始めると
蒼白い光と風がキ・チョルの身体を
覆い始めた。
ヨンはウンスが
引き込まれぬようにとウンスを
背に隠し、鬼剣に手をおく。
腹を据えたキ・チョルが
一歩前へ踏み出すと一瞬で
その身体を包み込み天門へと
引き込んでいった。
次の瞬間、風も蒼白い光りも
跡形もなく消えていたのだ。

「いっちゃった・・・。
どうか無事にたどり着きます
ように・・・」

「悪運が強い男故意外と
たどり着くやも知れませぬぞ」

「そうよね。運も大切よね。
さっ、婚前旅行の
仕切り直しをしないと・・・
せっかくここまで来たんだから
あの大樹を見たいなぁ~」

「すぐそこです。行きましょう」



・・・・・

意外とすんなり滑ったキ・チョル
何かあるのかな??
教えな~いぞ笑

そして大事なお知らせです。
このスマホすでに五年ごえでして
バッテリーの減りも早く
限界かもと判断し、今から
スマホを機種変更してきます。
それによって機械音痴の私が
無事にブログにアクセスできるか
疑問が残りますが・・・
もしもアクセス出来なかったら
新たにブログを開設しなければ
ならなくなりますやら
分かりませ~ん😅
失敗したらなごめんなさい😭