100の朗君様  その後3 | シンイ二次小説でんべのブログ

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年が明け婚儀まで後数日まで
迫ったある日、事は起きた。
イソの兄であり元世子嬪と恋仲に
あったムヨンの素性が公になった
のだ。
生きる為、そして生き別れた
妹イソを守る為、左議政で
あったキム・チャオンの命により
世子であるユルを狙う刺客と
なっていたことを。
身分も回復し、いまではれっきとした
両班として暮らすイソでは
あったが、身分が回復したのは
幼い頃、キム・チャオンに嵌められ
御家断絶となった汚名が晴らされ
た事に対してなのだ。
実の兄が世子を狙う刺客だった
事は内密にしていたの
現王様も知らされていない
事を、重臣の一人である
イ・ソンオンが調べあげたので
あった。

「王様!世子嬪となり国母と
なりるお方がこの様な素性の持ち主で
よい筈がありませぬ。
今一つ重要な事が、元世子嬪で
あった、キム・ソヘと兄ムヨンの
間に子ができております。
キム・ソヘも生きており
子も既に二歳となる頃かと・・・
罪人の娘とは言え世子嬪であった
時期に、そう言う仲となった事
許される筈がございませぬ。
婚儀前でようございました…。
すぐにおとりやめ下さいます様
お願い申し上げます」

「世子、申し開きしてみよ
余は何も知らされてないぞ」

「王様…この話は事実にございます
ですが、イソの兄ムヨンが
刺客にその身を落としたのは
なぜか、そこをお考えくださらねば
なりませぬ。
王様がキム・チャオンと結託し
我が母を貶め、王座につき
イソの御家を断絶に追い込んだ
為にございましょう??
それに兄は既に惨殺されて
おりますれば、死人を咎めるなど
王様が行うべきか否かご自身で
判断なさりますようお願い
申し上げます」

「そ、そうじゃな兄は他界して
おると以前に耳にしておる。
世子もこのように無事ゆえ
余は此度の案件は、不問に伏す。
これでよいな」

「誠におありがとうございます。
イソも気を揉んでいる事でしゅう
直ぐに知らせに参りたいと
思う次第であり、しばし
座を外す事、お許し願い願います」

世子が王座の隣で頭を垂れると
イ・ソンオンが大声を張り上げ
それを制する。

「お待ち下さい王様!!
直接イソ殿に詰問したく
思いますれば、是非こちらに
お連れくださいますように
お願い申し上げます」

「はっ?何の咎でイソを詰問すると
申される?王様が申されたように
私はこのように生きております。
確かに襲われ一時は記憶を
失った事はありましたが
兄は兄、イソはイソでございます
イソには何の咎もございませぬ。
お分かりか?」

「ですが世子様…民や我々両班とて
罪を犯せば身内諸とも奴婢として
生きていかねばなりません。
その身を隠し、息を潜め
生涯を過ごすのであります。
兄が刺客として生きており
その身内であるイソ殿にも
何らかの処罰があってしかるべき
ではありませんか?」

口煩い重臣らに王様もげんなり
のご様子であった。
なれどこの場を収めなければ
ならない王様が口を開く。

「イソ殿は村で苦労してきたのだ。
兄の事を悩み両班の身分だった
女人がひとりどのように生計を
立てていたのか・・・それを
思うと余の胸が痛い。
余が仕出かした罪は計り知れぬ
世子であるユルの心に闇を
落とし、政略婚儀を無理強いした。
思うに悪いのは余だ。
悪の根元は余ゆえ責めるなら
余を責めよ、世子もイソ殿も
何も悪くはないのだ。
そうじゃ!余は罰を受けよう
皆がおる前で余は王位を退き
隠居を宣言する」

「王様!お戯れを!
王様が王様でなくして如何する
のでございましょう。
世子様ではよその国が直ぐに
戦を仕掛けてきましょう。
それだけは避けなくてはなりませぬ
王様はこの国の為、民の為、
他国に睨みを効かす為
そのまま玉座にお座り下さいませ」

重臣筆頭であるイ・ヘギョンが
口を開いた。イ・ソンオンとは
親戚にあたるこの二人の思惑は
一致しているのか・・・
それはまだ分からない。


・・・・・
皆様こんにちは。

旦那の実家に帰省中に
久しぶりに100の朗君様を描いて
見ました。

次はいつかは分かりませ~ん😅

イベント話でお会いできる
事、楽しみにしております。
では日付が変わる寸前
お会いしましょう。

皆様良いお年を!!


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