出逢うまで(いつか必ず) 16 | シンイ二次小説でんべのブログ

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唇を近づけた瞬間首筋から
薔薇のような男を虜にする香りが
サム医師の鼻孔を擽り寸前の所で
口付けは免れた。

「いけない子だ。医学生が
香水などを付けるもんじゃないぞ」

「香水なんて付けていませんし
それになんで
こんな事するんですか?
恩人として尊敬していたのに
・・・最低です」

「最低か?・・・でもな
欲しい物は欲しい。これは
逆らえない欲望なんだよ。
まだ若いウンスさんには大人の
欲望なんて分かる訳ないかな?
よし、いい子だ・・・大人しく
していたら、気持ちよくして
あげるから。どこからが
いい?唇か?胸か?
そうだ!傷痕の始末を見たいから
胸から先にしようか?
自分で脱ぐか?それともびりびりに
破かれたいか?選びなさい」

「バカ!!」

舐め回すようないやらしい
目付きでサム医師はウンスに
問うがウンスの応えは想定済みなのか
ひぃひぃっといやらしい笑い声が
返ってくるだけであった。
問答無用とばかりにウンス首もとに
手を置き、ハイネックを
無理やり広げる。

「止めて!触らないで!!
いや!いや~~~!!助けて~
ヨ~~ン~~!!」

泣き叫ぶ声が倉庫内に木霊する。
次の瞬間サム医師の手首が
鋭利な刃物で斬り落とされたように
コロコロと転がる。

「はぁ~はぁ~・・・
それ以上ウンスに触れてみろ!
その命で償ってもらう」

倉庫の入口には息を切らした
チェ氏の姿がある。

不思議なもので神水とは
治療にも用いられる程の不思議な
力である為か斬り落とされた
手首からや腕からは血が滴る
事はない。
あろうことか、すでに腕の先は
こんもり丸みをおびている。
痛みすらないようだ。

「お、お、お前!!
なんて、事をしてくれた!
これでは
メスを握れないではないか!
返せ!手を元に戻せ!」

「刑務所行きのお前が
医師を続けられると思っている
のか?誘拐罪、それに相手は
未成年だ!刑罰は重くなるぞ
覚悟するんだな」

捜査一課課長のチュンソクが
付け加えると共犯のファスインと
ともに、手錠を掛けられ連行
され呆気ない幕切れとなった。

ウンスはと言うと
椅子に縛られたまま
気を失い眠っている。

「ウンス・・・怖い思いを
しましたね…もう大丈夫ですよ
俺がそばにいますから。
チュンソク?親子殿へ連絡を
頼めるか?」

「すでに手配しています。
トルベとチュソクが向こうへ
いますから伝わっているはずです」

「ありがたい。手を煩わせ
すまなかった。ウンスを連れて
帰る」

「医者に診せなくて大丈夫
なんですか?」

「阿呆!これでも医者だ」

トクマンが発した一言にチェ氏は
ぎろりとにらみながらも
こう、低い声で返答する。

ウンスを横抱きに抱え
車へと向かいウンスを助手席に
寝かせ車を走らせる。

『ウンスや…ヨンっと読んで
くれましたね・・・聴こえて
いましたよ…思い出して
くれたのですか?
目が覚めたら問うて見たい
ものです・・・ウンスを
探すのにてまどい怖い思いさせた
・・・心身ともにもっと
鍛える必要があります。
俺自身どんな力を持っているか
把握できていない部分があり
情けない限りですが・・・。
これからは医学部への送迎も
俺がする。こんな思いは二度と
御免被だ』

チェ氏はそんな事を思いながら
車を走らせていた。
愛しいウンスが無事に
その手に戻り、今世で初めて
触れたと思われる温もり
心臓の鼓動・・・己の肌を伝わり
身体の中へと五臓六腑へと
浸透していた。

ウンスを探す為
脳内を無にし、あちこちに
電波を張り巡らせ、やっと居どころ
を掴めたのだ。
幸い手遅れになる前に
探せたのだが、もっとスムーズに
事が運べるようにしなければと
チェ氏は強く思う。その時だ
なんと疲弊しきっていた
自身の身体に、みなぎる力が
沸いてくる感覚を覚えるチェ氏。

『これが気の巡りか・・・
ウンスや…貴女に触れたせいで
俺の身体が甦ったようです。
指先から蒼白いもやまで
溢れだしているんですよ。
そうか!そう言う事か!
ウンスと俺はやはり魂の片割れ
なんです。生まれる前から
互いを求め巡り合う運命だった
んですね…』

結論を導き出し
チェ氏は納得をしたような
笑みを浮かべアクセルを踏むので
あった。


・・・・・

今まで古語で描いていたせいか
現代のヨンの言葉に
戸惑います💦
ウンス?はやくヨンをヨンと
読んでくれまいか?
チェ氏と描くのが面倒だ~!😭

でもヨン~~!と叫んで
いましたよね?思い出したのかな
??次回までお預けですが。


仕事も9月から増産体制に入るみたい
です。時給が今までの150円アップ
で15人募集を掛けていますが
面接にくる人があとを絶たないのが
現状です。20畳程の休憩室に
現在で8人休憩しますが
15人増えたらどうなる?
密が怖い!!トイレも!

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