鈴蘭  44 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



「余がそれを・・・日差しが
眩しいが・・・」

ウンスがゴニョゴニョと
耳うちし内容はお乳が出やすいように
吸い上げてくださいとの事だった。

「ですが王様…王様にしかお頼み
できませぬゆえ・・・
姉様の言うことを聞いてくださりませ
ぬか・・・トウが直に泣き出します
ゆえにお頼み申し上げます」

「・・・ゴッホン」

照れ隠しであろうか、王様は咳払いを
落とされ寝台に横たわる王妃様へと
静かに歩を進める。


・・・・・

幾度も雷功を喰らわしてはみたが
それでも一部の兵を倒すだけで
あった。
肩で息する大護軍を気遣うように
チュンソクが声を掛ける。

「お疲れのご様子にて
しばし陣にてお休みくださいます
よう、あとは我らが引き受けます
故」

「・・・運気調息・・・」

「はっ!お任せくだされ」

ずば抜けた内功の持ち主である
ヨンは運気調息をすることにより
己の気を高め、些細な傷程度なら
治すこともできるのである。
流石に何度も雷功を放ち
気をすり減らしていた。
今、剣を向けられたなら
殺られる、そんな状態である。
生きて必ず戻ると約束した。
そんな想いを胸にヨンは
どかりとその場に座り込み
胡座をかき瞳を閉じる。

『ウンス?少し長引くやもしれませぬ
なれど俺は必ず貴女の元へ
生きて戻ります故…』

そんな事を胸のうちで想い
雑念を振り払い丹田に気を集める。
はたまたチュンソクは…。

『このような場で・・・
されど大護軍の内功には幾度となく
助けられたゆえ…某、命に替えても
お守り致します』

「テマン!!後ろを!」

「はい!」

回りは敵ばかり、ヨンを囲むように
前後左右を迂達赤が敵と対峙する。


・・・・・


照れ隠しのように鼻の下を擦り
ながら佇む王様にウンスは
声をお掛けになる。
事はウンスの目論みがうまく
捗った様子である。

「うふふっ、王様以外考えられません
よね~、ご夫婦なんですから
奥様であらせられる王妃様と力を
合わせ、世継ぎ様に愛情を向けて
くださいませね」

「相分かった。
なれど…これで乳が出、トウの腹を
満たす事ができるのであろうか?」

「えぇ…そうですね・・・
満腹になるかは王様次第って
ことかしら、これからは胸が張って
王妃様も辛くて痛くて大変ですから
毎日吸い上げてあげて
マッサージも恙無くよろしく
お願いしますね。
母親のお乳が赤ちゃんには
良いに決まってますから。
ですが、それ以上は
暫くは禁止ですから・・・」

「な、何を言うのじゃ。
余に野心が有るとでも…
余はただただトウの為にと思う
その心根ひとつでじゃな…
その…なんだ・・・」

「はい、はい・・・うふふっ。
王様ったら照れちゃって・・・」

「これ!侍医!口がすぎるぞ。
王様…侍医に成り代わり
ご無礼をお詫び申し上げます。
なにぶん、身分のない世より
参った者ゆえ、何卒お許し下さいます
様お願い申し上げます」

ウンスの物言いにチェ尚宮が
戒め、王様に深く頭を垂れ
ながら呟いていたのだが・・・。
そのチェ尚宮も耳が赤い。

「叔母様、ごめんなさい。
でもからかったつもりはなくて
羨ましいかもって思いまして
私も早く赤ちゃんが欲しいですが
あの人が居ないから・・・」

「すまぬのぅ…なれど
いまは大護軍の力が必要不可欠で
あって…堪えてくれぬか」

「えぇ…分かっています。
あの人は大護軍ですから
王様の為、高麗の民の為に
戦っているんですもの・・・
誇りに思わなきゃ…あっ!
そろそろ典医寺に戻りますね。
それでは失礼します」

一礼し、とぼとぼっと歩を進める
後ろ姿は気のせいか肩が小刻みに
揺れていた。

「チェ尚宮!今宵暇を申し付ける
ものとする。はよう支度をし
姉様を追うのじゃ」

「ですが王妃様・・・」

「チェ尚宮の忠義には感謝して
おる。妾には王様がおって下さる。
ゆえに案ずる事はないのじゃ
姉様のあのような姿が痛ましくは
ないのか?チェ尚宮の身内ぞ」

「・・・では、お言葉に甘えとう
存じ上げます。失礼つかまつります」

典医寺に戻るもウンスはお役目は
手に付かず、トギに叱られる
有り様であり
日が西に傾き始めた頃
ウンスはひとり家路につくので
ある。むろん市井を歩くウンスを
見守るスリバン、シホ、シウルの姿が
あったのは言うまでもない。


・・・・・

皆様こんにちは。

アメンバー申請の窓口は閉じて
おります。
と言うのも申請だけポチっと押し
アメンバー申請の記事を
お読みにならない方々が沢山
いらっしゃるもので…何度も
申請記事をお読みなりと
お願いしてもなんの音沙汰も
ないもので、ほとほと疲れました。
ですが、個々に対応致します。
アメンバー申請の記事をお読みに
なりメッセージやコメント欄に
一報くだされば窓口を開きますが
平日の申請は土日に窓口を開く
事になるのでその旨理解して
下さる方のみメッセージや
コメント欄に一報下さいませ。
先ほどメッセージ下された方
今一度メッセージを下されば
窓口を開きます。
宜しくお願い申し上げます。


ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村