鈴蘭  30 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「そうであったか」

「はい、王様
この味はこの地からずっと先の
世で皆が親しんでる味ですなんです
旨辛いのが庶民は好んで口に
しているんですよ。
でも王様や王妃様には
刺激が有りすぎますよね」

無事に婚儀の儀式も過ぎ
ウンスの世で言う所の二次会に
あたる近しい者だけが残り
無礼講で飲み交わしていた。
ウンスは嬉しいそうな笑みを
浮かべ、両親を両脇に伴う。

「ふふふっ…ウンスや?
恭愍王様や魯国公主様には
刺激が強いのよ。見てごらんなさい
お二人ともすごい汗を流されて
いるじゃない」

「えっ?あ!ごめんなさい
王様、王妃様…私ったら
嬉しくて嬉しくてつい・・・」

「構わぬが・・・口にしたことが
ないのじゃ、許せ・・・ゲホッ
ゲホッゲホッ」

「あら大変、水を。誰か水を」

王様は眼を真っ赤に充血させ
苦しそうに咳込むのである。
内官が急ぎ水を運ぶと
王様はごくごくっと喉を鳴らし
水を一気に飲み「ふぅ~~」っと
太い息を吐くと、ウンスに向き直り
こう呟く。

「旨辛い味はややこには
合わぬのではないか?
王妃は遠慮致さねばのぅ~
ゲホッゲホッ・・・・・」

「はぃ…妾にはちいと刺激が
つようございます」

「そうじゃのぅ~、して大護軍は
どうじゃ?」

「はっ!恐れながら某には
口に合いますれば
これからはウンスに合わせようかと
思う次第にございます」

「夫婦になり同じ卓を囲むのじゃ
好みが同じは大事にあるぞ。
余と王妃も食の好みはおなじゃ
立場上毎夜と言う訳には
いかぬが、素材の味に舌鼓を
うちながら愛しき者が隣で
笑みを浮かべる姿は至福の時じゃ
大護軍も味わうべきと思うが
クックッ」

隣に腰掛ける王妃に笑みを
向けながら、王様は口の端を
おあげになる。
その頬はわずかばかりか
朱色に染まって見えるのは
気のせいか。

「さすが恭愍王様です。
後世でもその仲睦まじさは
語り継がれていますので。
でも・・・王妃様は・・・ぐっ」

「オモニ!!分かってる。
それは私が変えてみせるから
大丈夫!」

ウンスに口元を押さえられ
母親はぐっと押し黙るしかなかった
なれどウンスには歴史に逆らう
事になろうとも王妃様に
お子を抱かせるっと強い決意が
あった。最悪は・・・。

「それはそうとあの医療機器は
もしかして??」

「気づいてくれたの?
あなたが研修生の時に使って
いたものが押し入れから
出てきてね…ヨンさんから
話を聞いてるうちにね
こちらで医者をするなら
絶対必要になると思ったから
置いていったのよ」

「やっぱり・・・ヨンったら・・・
うふふっ、でも二人にまたこうして
会えて幸せよ。
アボシもオモニも一緒に暮らせたら
嬉しいんだけどね」

「ウンス?そうしたい気持ちは
すごくあるのよ、でもね
お父さんと話をなんどもしてね
こちらは戦ばかりでしょう??
王様や王妃様、もちろんウンスも
だけど、いざとなったら
避難場所としてあちらの生活は
残すべきだと思ったのよ。
勿論時々ヨンさんに迎えに
来てもらい会いにくるわよ。
ウンスが赤ちゃんを生むとき
天門をこじ開けても押し掛けるん
だから…ふふふっ」

「母上様・・・某もお頼みしようと
考えた次第にございますれば
ウンスは勿論の事
王様や王妃様に万が一など
あってはならぬ故、何卒
お頼み申し上げます」

「大護軍・・・余と王妃が
天界へと避難せねばならぬ事態が
これから起きるやも知れぬと
考えておるのだな・・・されど
余は大護軍を信じておるぞ。
どのような事態になろうとも
必ずやそなたがこの地を守るとな」

「はっ、必ずや」

強い言葉を残しヨンは頭を上げた。
互いに口の端を上げ頷く姿は
端から見れば
どんな事が起ころとも揺るぎない
絆が見て取れたに違いない
のであった。
そんなことは余所に
ウンスはそばにいる両親に
頼み事をするのである。
むろんどんな時もヨンの側を
離れるつもりは
微塵もないからである。

「あ!アボシ?あのね
今度来るときまでに調べて
欲しいことがあるんだけど
お爺さんのことを」

「お爺さん?」

「あのね?ゴニョゴニョ」

ウンスは「柳」っと名乗る
お爺さんがご先祖様ではないかと
両親に身振り手振りを交え
経緯を説明していた。

・・・・・

あらら参加者さんは無しですか?
「時の神」に拘らなくても
いいんですよ。

う~んならば・・・
私は時の神を描きますが
一行参加型ではどうでしょうか?
「愛しておる」「私のどこが好き?」
なんでも構わないので一行参加
してみませんか?
一人は寂しい~~~💦えーん

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