あなたを探して 75 | シンイ二次小説でんべのブログ

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どうにかヨンの腕から降りたウンス

「お恥ずかしいところを
お見せしてごめんなさいね…
貴女方が手術器具を持っているの?」

「初めてお目にかかる事が叶い
嬉しく思っております
私はイルムとも申します
こちらは同僚のアル。
私ら二人とも医官でございます
こちらをどうぞご覧くださいませ」

「うん…ありがとう
ちょっと見せてもらうわね」

風呂敷包みを差し出され
それを解くと
ウンスの世の手術器具とは
比べものにはないないが
メス、 鑷子(せっし) 持針器(じしんき)
鉗子が揃っていたのだ。

「ちょっとさわっても?」

「はい…構いません
医仙様は天よりいらしたと
耳に致しましたもので
この道具をお分かりになるのでは
と思い、戦帰りの行幸をお止めし
同行を願い出たのでございます
・・・・」

アルは自分達は西域(インド)で修行を
積みこれらの道具は天から降って
きたのを真似て試行錯誤を繰り返し
たどりついた形であり何度も
使用したのでありますと
身振り手振りを加え説明している。

「えっ!天から?」

「はい、そうでございます
幼き頃目の当たりにしております
間違いございません。
ですが、現物は赤錆がこびりつき
使い物にはなるとは思いません
でしたので、私が医官となった時
父がそれを真似て持たしてくれたの
でございます。
是非医仙様にお使い頂きたく
まかりこしましてございます」

「そんなに畏まらないで・・・
私はただの医者だし
天からと言うか…う~んと・・・
先の世からきたのが正解かな…
まぁ~詳しくは言えないんだけど
そんなことよりこのモデル…
いや、現物となった器具って
私が天門に吸いとられた手術器具
なんだと思うわ・・・ねえヨン?
再会できたとき私がそう言って
いたのを覚えてる?」

「むろん覚えておるぞ
道具を持つと天門を通れなかったと
言っておった筈だ…なれど百年前に
置いてきたと言っておったではないか
どのように天門が吸い込み
地に落としたのだ?まるで
天門に意思があるように思えるが」

「わからないわ…天門の仕組み
なんて理解出来ないもの・・・
イルムさん?アルさん?
西域で医官をしていたのよね?
これからどうするつもりでいるの?」

「はい…西域に戻りましても
身内もおりませんので
できるなら私もアルも都で
診療所が開けたらと思っております
貧しい民に寄り添い
生きる喜びを与えれればと
思っています」

「そうよ…貧しい民は
費用を払うこともできないから
診察を受けることもできず
いるのよ、なんとかしてあげなきゃ」

「感銘を覚える・・・二人のお想い
俺に任せてくれぬか
この方も以前より口癖のように
言っておったのだ
だがこの方は王宮の…いやこの地の
医仙として王宮を離れる訳には
いかぬ故、そなたらが医官として
民に寄り添うその想い嬉しく
思うが、身元は調べさせて
もらうが構わぬであろうか?」

「もちろんでございます
なんのやましいこともございません
・・・話はかわりますが・・・
噂通りでございました
仲睦まじいそのお姿…目のやり場に
困ります・・・」

ウンスの肩を抱き
片時もそばを離れたくないと
言っておるような二人の姿が
初対面のイルムとアルには
そう映ったのであろう。


>>>>>

irumu2様   イルム
alcchi様    アル
ご登場頂きました。

先日登場頂きました
あみい様   サンミ
うっかりご紹介忘れてしまいました
ごめんなさい



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