あなたを探して 65 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「私っ!!嫌いじゃないです」

納屋に潜んでいたウンスがそう
大声を張り上げる。

「あん?ヨンが嫌いじゃないと
言っておるのか?」

ばたばたと貴族夫人にふさわしくない
音をたて納屋から飛び出してきた
ウンス…そしてばふんっとヨンの胸に
飛び込むのである。

「いえ…あの・・・そうじゃなくて
いやいやヨンのことじゃなくて
その・・・あの・・・きゃっ…
私なに言ってるんだろう」

「「・・・」」

ウンスは頬を朱色に染め
チェ尚宮とエヨン姉妹が
何が言いたいのかわからず
顔を見合わせ首を傾げていると

「ですから!この人の夜の激しさ
・・・愛されてるって実感するんです
だから嫌いじゃないです・・・」

「・・・はぁ~・・・ウンスが
それで良いなら身内としては
こやつにはよう子を成せとけしかける
しかあるまい・・・エヨン?
戻るぞ…疲れただけじゃの」

「ほんに…姉上様
ウンス?それにヨン・・・励め」

叔母ふたりはそう言い残すと
踵を返し、チェ家門扉へと
向かうのである。
その肩が小刻みに揺れていたのは
気のせいか…。

「・・・女人がそのような事を
よいのか?すきものと叔母上らに
思われたやも知れぬぞ」

「だって・・・愛されてるって
思えるのは本当のことだし
でも…お手柔らかにお願いしたいわ
次の日お役目があるのに動けないのは
困るもの…ふふふ」

「相わかった…」

その逞しい胸に頬をあて
ウンスはヨンの胸の音を聞く。
どくんっどくんっと少し早い鼓動が耳に
届く。

「なんだかちょっと早めだけど
大丈夫?」

「・・・ゴッホン・・・ウンスが
煽るからであろう…ん?」

「煽ってなんかいないわよ
とりあえず今日は無理だからね
明日こそ出仕しなきゃ
首になるんだから」

「それはなかろう…嫌いではないと
言っていたではないか」

「無理、無理~」
そう言ってウンスはヨンの胸から
するりと抜けると、屋敷中庭を
駆けるのであった。



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