もうひとつの木春菊 11 | シンイ二次小説でんべのブログ

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生前徳を積みし者
その天寿を全うした折
望む姿あらば叶えるのが
我々門番の役目。

「チェ・ヒヨン、時の流れに
抗えなんだか?代々家系に伝わる
家訓を厳守し一族を護るが為
その頚差し出したようであったが」

「・・・この頚で事が収まるならば
少しもほしくはございませぬ」

「主としてあっぱれである
されど黄泉の国では口を閉ざす
事を進める親御が悲しむであろう」

「肝に命じておりますれば
御案じなきよう・・・兄が明日には
捕縛されようと思われし折
逝き、一族の長としてあたりまえの
行い・・・
だれも恨んでなどおりませぬ
胸を張り父上、母上、兄上に
お会いしとう存じますれば
望みが叶うのであれば
若かりし折の姿でお願い申し上げます」

「望みを叶えよう」

チェ・ヨンその男の歴史は
ユ・ウンスとめぐり逢うことで
変わっていたのだが
時の流れには抗えなかったようである
高麗と言う国が滅び朝鮮王朝が建国
された折、チェ家嫡男ソマンには
斬首の命が下っていた・・・。
跡を継ぎし次男ヒヨンが
一族を護るが為その頚を差し出しす
事で、チェ家行く末は確約されたので
ある。李成桂も大恩あるチェ・ヨンの
息子に命を下すのは本意ではなかった
のだが、己が建国した
朝鮮王朝の基盤をより屈強な物に
するには致し方なかったのかも
しれない・・・。




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絡み合う雷功がキ・チョルの氷功を
跳ねのける。
氷功・・・それは対峙する
者に触れることで五臓六腑を
凍らせ眠らせる。

「忌々しい!これでは触れることが
できぬではないか!」

「同じ手は喰わぬ、我が息子らにも
触れさせぬ…」

じりじりと間合いつめると
後退るキ・チョル
その背後に隠れる徳興君も
後退ることになる。

二人の背後には渦巻く
闇がすべに二人を飲み込もうと
口を開き待ち構えているのである。
天門の渦と等しいとは思うが
こちらは地獄の門一度吸い込まれれば
二度と這い上がることは叶わないので
ある。そして・・・
「輪廻転生」その望みは絶たれて
しまう。
いつの世も己の欲に生きる二人には
耐え難いことなのである。

キ・チョルと徳興君との間(距離)は
十二分に保たれている。
どうやらヨン、ソマン、ヒヨンに
爪の先ほども触れる望みは
絶たれたようである。

「お二人がおるべき場所へと
お戻りくだされ…さもなくば
吹き飛ばすことになりますれば・・・」

「う、うるさい!
余は王の血縁者故褒美をとらす
助けよ!あの渦に飲み込まれたなら
二度と這い上がってこれまい
どうだチェ・ヨン?」


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ああ~TO○○○の会見見てたら
涙が出で描けないです~すみませぬ
気の毒過ぎて・・・・続きは明日で
( ̄□||||!!


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