屋敷に○□を作って差し上げてはと
でもお代はいかほど掛かりますか?」
「○□って?お前随分大きく出たな
俺が知るわけないだろ、しかもお代を
持ち寄るにも全然足りないのではないか
どうする?」
「チュンソク護軍も加わったとしても
無理だろうしな…」
「ほら、クッパだよ熱いうちに食いな
○□なんてさ、すごいお代がいるんじゃ
ないのか?」
マンボがクッパを卓の上にどんと置き
いつものように懐から匙を取り出し
それぞれに渡し、話に加わる
「そうですよね…」
「トクマン君、チュンソクさんに
相談してみなよ、こうやって頭抱えて
いても仕方ないだろう…」
「マンボ姐さん、そうします
俺らだけでは、柱の一本の用意出来ない
いし、お二人には内緒で事を進めたい
あぁ~先ずはお代をどうやって集める
かだな~~」
トクマンはそう呟くと、頭を両手で抱え
込んだ
迂達赤新旧の宴は終わりを告げる
「実は・・俺が出すと言ったんだけど
大護軍が、飲み代(しろ)を俺に持たして
くれたんだ、だから顔を合わせる事が
有れば礼をしておいてくれ」
「そうですか…はい必ず!でも滅多に
お会い出来ないお方ですから、礼は
いつになるやら…」
「あんたのその馬鹿正直さに免じて
今日は私の奢りだ!ヨンはお前が出した
事にしろと言ってたんじゃないのかい?
あいつはそんな男だからね…その飲み代
○□を作る足しにしな」
「え?本当に良いんですか?
大護軍は、確かに俺が出した事にすれば
よいと言って下さったけど…流石に
それは俺には出来ないですよ
俺、そんな器じゃないですから…」
「言われてみればそうさな…ガハハハ」
「そんなに、大口開けて笑わなくても
良いじゃないですか・・」
マンボ姐さんに、豪快に笑われ
トクマンは、口を尖らせ拗ねた顔を
見せると、チョモや新入り達が一斉に
笑い出す
「おい!お前たちまで笑わなくても
良いじゃないか~」
そう言ってトクマンは更に口を尖らせる
日が変わり翌日朝の鍛練を、皆が揃って
していると、チュンソクが顔を出す
「おはようございます!」と、あちら
こちらから声が掛かる
「護軍!ちょっとご相談があります」
「何だ?トクマン!今でないと駄目
なのか…」
「はい、大護軍には内密な話でして…」
トクマンは昨夜の話をチュンソクに
相談する
「○□とは…されど莫大な費用が
掛かるのではないか?どうやって捻出
するつもりなのだ、無論俺も協力は
するが…」
「そこなんですよ、護軍…どうしたら
良いでしょうか?ハヌルが提案して
くれた時には、お二人の癒しの場に
なればと思ったんですが…」
「例え事が進んだとしても、改まって
は受け取りはせぬ筈、それをどうするの
かも考えねばなるまい」
チュンソクとトクマンは
二人同時にため息を吐くと
どうしたものかと、項垂れている
その頃ヨンとウンスは、典医寺に出仕
していた
「本当に、新入りさんも怒らないで
あげてね…」
「ああ、分かっておる」
「じゃあお役目が終わったら、お迎え
お願いね…ふふふ」
いつまでも離れがたい二人だが
トギが「またか!まったく…」と言う
顔し、どかどかと二人の間に割って
入り、ウンスの手を引き強引に連れて
行く
「待ってよ~トギ~見送りさせてよ」
ウンスはそう言うと小さな手を振り
「行ってらっしゃい」と満面の笑みで
見送るのだった
ヨンはウンスの笑顔に癒され、目元を
緩めると
「行って参る」とウンスの
右の頬に軽く触れ兵舎へと向かう
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