めぐり逢い永遠に結婚編62 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています

やった…!ヨンに勝ったわよ…

ウンスはウォルとトギと三人で
ハイタッチをしながら喜んでいる

ウンス!卑怯な・・真似を

あら、こうでもしないと勝てないわよ

そう呟くと腰に手をやり胸を張る

ヨンはウンスに当たられる筈もなく
くるりとトルベに向き直る

トルベ!!

ヨンが一歩前に出る
トルベはしゃがんだ体勢のまま尻を
後方に滑らす

いいか…二度とするな!
怒って要るのかと思う口調だが
目元は緩んで笑みを浮かべていた

後は誰だ?

ヨンの問いに
チュンソクとトルベが手を上げる

また後でな…さぁ飲むぞ、食うぞ・・

お~~

皆がヨンを囲み飲み出した
いつにないヨンの笑顔に
ウンスは嬉しくなってくる
側にいる男性陣も笑顔の花が咲く

・・良かったね・・ヨン・

そっと胸の内で呟く

さぁ私達も食べて飲みましょう…

盛り上がる男性陣の
邪魔にならないように三人で卓を囲む

ウンス…皆で囲もう

ヨンは手招きしている

だって悪いわよ!
ウダルチ同窓会なんだし・・

ウンスは遠慮がちに答える

何をおしゃる医仙様・・

チュンソクが立ち上がり女性陣を
いやウンスの腕を掴もうと手を伸ばす

触れるな!

ヨンの激にチュンソクの肩が
ピクンと上がって固まった
恐る恐る振り返ると
既にチュンソクの目の前にヨンが居る

ひぃ~と声にならない声を上げると
皆の所へ逃げ帰り
アハハハ…
チュンソクは変な笑い声を上げていた

優しい笑み浮かべながら手を差し出す
さぁ・・ウンス

卓に座るウンスはヨンを見上げ
ポッと頬を赤らめる
トルベも負けじと立ち上がり
優しい笑みを浮かべ
ウォルに手を差し出した

ありがとうトルベさん・・

ウォルも頬を赤らめる

よっお二人さん熱いね・・・

トクマンの下品なヤジが飛んだ
一方トギは忙しく指を動かす・・・
チャン先生がすっと立ち上がり
手を差しのべる・・
一瞬ぎょっとした顔のトギだが
素直に従っている



チャン先生、聞いてもいいかしら

はい、なんでしょう医仙

あら、今の雰囲気
あの時代のチャン侍医みたい
嬉しくなって来るわ・・・
・・あのね・・・・

ウンスは禁句に触れるかも知れないと
一瞬聞くのを躊躇う・・・が
出会った頃から気になっていたので
思い切って尋ねる事にした…

チャン先生はいつ頃記憶が甦ったの?
無理なら言わなくても構わないんだけど

・・・子供の頃に・・・

チャン先生は僅かに躊躇い遠い目をする

当時住んで居た実家の近所に
とても乱暴なガキ大将いて
いつも苛められ、泣かされて
怪我ばかりして居た時
自殺と言う二文字が頭を過った事があったんですが…
ある日、忘れもしませんが
上護軍、貴方が目の前に現れたんです
昔からの友の様に、私を励まして
下さいました・・・
何も言わずただじっと見つめて下さり
子供の私の目線まで腰を折り
その大きい手の平で頭を撫でてくれて
その手から伝わる温もりが
負けるな…待っていると
言っている様に聞こえて・・
その次の日に、自然にチェ・ヨンと
呟いていたら記憶が戻ったんです

チャン先生は顔を上げ周りを見回す
じっと瞳を瞑り聞いている者
顔に涙を張り付け聞いている者
ただ腕を組み頷くだけの者

・・すみません、暗い話に成りましたね

いや、俺も同じ体験をした事が有る
夢で大人になった己が
同じ事をしていた記憶が有る
あれはチャン先生だったんだな・・・

ヨンは腕を組み瞳を閉じ語った

トギがチャン先生の側へ行き
そっと抱き締める

ありがとう・・・トギ・・

トギの温もりがチャン先生には
有り難かった…

トギはどうして・・・
と、チャン先生の瞳が問い掛けていた

私、とトギは自分を指差すし皆が頷く
呆気なかった…一年前に自転車
通勤していて転んでその時に・・
手話で語り、自分で声に成らない
声を上げ笑っていた














































にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村