流れ玉で怪我人が出るかも知れない
それだけは阻止しないとな…
余り使いたくはないが・・・
ふぅ…
ヨンはすっと力を抜くと
瞳をきつく瞑り次に瞳を開けた時に
身体が少し浮いた…
そして瞬時に拳銃を構える
奴の目の前に走り寄った…
！！
なんだ今のは…観衆がざわめく…
走ったのか？
いやそんなレベルでは無かったな
身体が浮いて無かったか？
人間がそんな事が出来る訳がない
勝手な言葉があちらこちらから
こぼれ出した…
ヨン…
切な気に呟く…
ウンスにもそれは見えていた
軽功を使ったと
ウンスとトルベとテマンは理解している
大丈夫かな…内功使って・・
今の時代身体には負担が大きい筈よ…
ヨンは瞬時に走り寄ると銃口を
手のひらでおおう
引き金を引いて見ろ
お前の頭が砕け飛ぶぞ！
貴様、どうやって来た？
化け物か…
ふぅ…化け物か、ある意味そうかもな
ヨンは空いている反対の手で
相手の鳩尾に一撃を食らわせ
気絶させた…後二人だ…
止めておけ
お前たちが敵う相手ではなさそうだ
ウォル以外の四人は
そいつが誰かは直ぐに分かった…
チョヌムジャだ…
ウンスは驚きを隠せないでいる
この人まで生まれ変わったの
なら、あの女もいるの
隣にいるウォルに
ウンスの震えが伝わる
ユ先生どうしました…
知り合いですか？
あの時代に居たの・・
私を前に拐った人のお父さんの
部下だった人・・・
ウンスは瞳に涙を溜めウォルに
訴えている…
そうでしたか…大丈夫です
チェ先生が居ます
落ち着きましょう
ウォルは優しく抱き締め
背中を擦っている
何だかウォルの方が
歳上みたいだわ…ｸｽﾝ
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