席にヨンとウンスが着席する
良い式を観させて貰ったよ
チェ先生ユ先生…
先ずは一杯どうだね
緊張しただろう ワハハハ…
ビールをヨンとウンスに注ごうとする
会長すみません
これから空港に
向かわないといけないんです
なんと・・・
新婚旅行に向かうのか？
何時の便だ…
昼です
車か…
はい…俺が運転しますから・・
秘書が来ているから
送らそう…
いや…それは…
構わん 主役が飲まないのは
寂しく思うぞ…一杯だけで構わん
注がせてくれ
はぁ…では一杯だけ
ユ先生も一杯だけ…
はい…
会長はビールを注いだ
口を付けるだけの二人…
ヨンはウンスを早く
着替えさせたかった…
本当は午後の便なのだ
余りにも綺麗過ぎて
人目に晒したくない
胸元も気になって仕方がない…
ウンス…着替えてはどうですか
え…なんで？
似合わない・・・
不安顔のウンスだ…
いや…とっても似合っています
誰にも見せたくないんです…
・・焼きもち…なの？
お互い耳元で呟いているが
ウンスがヨンの顔を
覗き込もうとすると
すいっと顔をそらす
一生に一度なのよ…
着ていたいわ…駄目かな？
口を少し尖らせ上目遣いに見上げる
はぁ・・・
その瞳に勝てるヨンではない…
ウンスに勝てる事は
いつの世もない様です…
ヨンのタキシード姿も素敵よ
白衣姿がほとんどだから
見違えたわ…
黒のタキシード姿で
蝶ネクタイとてもシンプルだが
長身のヨンにはとても似合っていた
トルベとウォルが
ウェディングケーキを運んできた
ウンス先生これ…忘れて
居ましたよ…
あ！忘れてた・・
ウォルが差し出したのはブーケと
ウェディンググローブだ
もう…何している
忘れないでねって念を押したのに
母の小言に父がつっこむ
母さんも式の最中に
気が付かなかったんだろう
ウンスを叱れないぞ…
アハハハ…
それを聴いていた人達が
一斉に爆笑した
ウンス先生…
ケーキを美味しいかは
わかりませんが
手作りなんです
え？ウォルの手作りなの…
ありがとう…嬉しいわ
皆様初めての共同作業
ウェディングケーキケーキ入刀です
カメラをお持ちの方は準備を
お願いします…
トルベの一声に
テマンがカメラを
二人を正面にから
撮ろうと構えている
ヨンとウンスは立ち上がり
ウォルの心尽くしの
ケーキに入刀する…
二人は見つめ合い
微笑みながらナイフを
置いた…皆が拍手をする
さぁ皆様どうぞ召し上がれ…
叔母が声を掛ける
細長いテーブルがこの字型に
作られそのテーブルには
白い布が掛けられ
所々にローソクが揺れ
心尽くしの家庭料理が並んでいる
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