出たなど気付いていないトルベ
？？
咄嗟の事に驚き
トルベの後ろ手の袖を
掴んでいたウンスだが
聴こえきた懐かしい名称に
トルベさん、今変な事言わなかった…と
トルベの背中に問いかけてみた
黙って！
敵は考える間を
与えてはくれない様だ
三人はにじり寄って来た
おい！逃げるなら今しかないぞ
俺は強いぞ
うん、なんだこれは？
あの時の胸騒ぎと同じだ…
ウンス…か
今行く…
ヨンは患者を診ていたが
ウォル、後は血圧を計り
異常なければこの処方箋を
持たせてくれ…席を外すが
直ぐに戻る…
はい…分かりました
白衣のまま飛び出した…
ウォルはヨンの行動に
ウンスの危機と察していたのだ
チェ先生があの様になるのは
ウンス先生の事しかない
血圧を計り異常がないのを
確かめると処方箋を渡して帰らせた
そしてウォルも飛び出した…
未だに睨み合いは続いている…
三人同時に掛かればいい行くぞ
トルベとウンスの
三方から同時に掛かる
行け！！！
バーン！ きゃ～
ウンスの身体に
一人が触れ様と手を伸ばすが
トルベが気付き回し蹴りを
くらわす
あ～～武器が有れば
こんな奴ら悩むまでもないものを…
ヨン～～
ホグン～～
二人の声が重なった…
トルベの発した一言に
誰も気付いていない
たった一人を除いては…
ウンス！
ふっと身体が浮いた…
！！
自身も驚きを隠せないでいる…
地面を睨みけ感覚を
取り戻そうともがいてみたが
直ぐにはどうも無理の様だ…
すっと地面に着地して
走り出した…
トルベとウンスの
後ろ姿が見えて来た…
ウンス！！
間に合った……
貴様らただではすまない！
誰の差し金かは
じっくり聴かせて貰おう
トルベ！ウンスを頼む
は！ 命に換えても…
気を失っていた奴が
意識を回復し一対三の闘いが始まる
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