シンイ二次小説でんべのブログ

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シンイ二次小説を書いています


高麗ではウンスの懐妊が判明して
いた。

一国の王様と右腕と言われる
大護軍のめでたき事がほぼ同時に
判明し、民は大喜びでいた
これで高麗も安泰と誰もが胸を
撫で下ろしていたのである。


叔母であるチェ尚宮は
所構わず、だれかれ構わず
捕まえてはウンスの懐妊を口にし
心中計り知れない程喜びを露にして
いた。宮中すれ違う者は
目尻を下げながら闊歩する尚宮を
目にする事はなく、驚きを隠せないで
いた。


「だから!懐妊は病気じゃないから
適度に運動は必須なんだから
お勤めは行くわ。でもちゃんと
赤ちゃんを産んであげたいし
悪阻がひどくなったり体調が思わしく
ないなって思ったらお休みするし
心配しないて、約束は守るから」


「必ず守ってほしい。
叔母上も案じておる故
無理はするでないぞ。
そばにテマンを護衛につける故
何かあればテマンに命じればよい」


「命じるなんておこがましいわ。
でも頼もしいわよ、何かあれば
ヨンにすぐに伝えて貰えるし
心強いのは間違いないわ、
話は変わるけど、叔母様が
あんな風に変わるなんて驚きものよ
宮中でも噂で持ちきりよ」


「俺の代でチェ家は終わりと覚悟を
決めていたのであろうと思うが
ウンスが嫁入りし、ましてや
赤子まで授かったとなれば
亡き父上や母上に顔向けできると
思ったのであろう。
なれど、変わりすぎではあるがな」


安定期に入るまで同じ床に
入るまで秘め事は禁止と釘を指され
我慢を余儀なくされてはいたが
叔母よりももっと盛大に喜びを
露にしたいのが本音ではあったが
己の性格がそれも我慢としたのは
致し方ないのかも知れないが
別々に眠るのはお互い寂しくなると
抱きしめて眠るだけと
ウンスも了解してくれていた。


なれど過保護の連発でお役目は
退いてはどうか?
王妃様の回診だけにしてはどうか?
ヨンなりに妥協案をくりだすのだが
ことごとく否定されてしまう
有り様であった。


いざ眠る時に廊下を小走りに
駆け寄るユリとボッコの姿が
月夜に照らされていた。


「どうしのだ?ウンスが目が覚める
であろう」


ひとの気配に敏感なヨンは
閨の戸口を開き開口一番そう伝える。


「旦那様、すみません。
チェ尚宮様が火急の要件と要らして
おりますもので、客間にお通し
しております」


「ユリ、ご苦労であった。
今から参る故、茶を出しておいてくれ」


「畏まりましてございます。
ボッコが支度しておりますので
手抜きはないと思います。では
失礼致します」


ユリは頭を下げると廊下を戻って行く。
こんな夜更けに何事かとヨンは
寝衣の上に一枚羽織り客間へと
急ぐのである。



・・・・・


「ヨン!!」


ICUで重たそうにヨンの瞳が
開いた。


「俺は?生きているのだな?
心配掛けてすまぬ。
なれどもう大事ない故
泣くでない」 


瞳をうるうると滲ませ
その手を握るウンス。
ICUの窓の外にはウンスの両親の顔も
見え、抱き合いヨンが目覚めた事の
喜びを分かち合っていた。


「義父にも義母にも心配かけたのだな
すまなかった・・・。
だがもう大事ない、よく眠った心地よい
目覚めだと断言できる故
案ずるな。・・・大統領は無事で
あったか?」


「えぇ、さっきまで居てくださったわ
ヨンの事べた褒めしていたわよ。
貴方程のSPは二度と現れないだろうって
そして事実上今日で退職扱いして
下さるらしいわ。
でも本当に目覚めてくれて
ありがと、安心したわ」


ヨンの手を握りウンスはかい摘まみ
話をしていた。
目覚めたばかりだからと
ゆっくり眠って、ずっと側に
いるからとヨンの手をポンポンと
優しくたたき眠るよう促すと
ヨンは安堵したようにその瞳は
ゆっくりおろされたのである。


それからウンスはヨンの着替えと
自分の着替えを両親に頼み
両親を見送るとICUに戻り
仕事はしばらくお休みする事を
看護師のウォルに伝え
あれやこれやと考えている様子で
あった。

自分が医院長を勤める美容整形医院
どうするのか、ヨンがSPを辞め
田舎暮らしで何をするのか、
両親の好意に甘え新たに開業するのか
悩むべき案件は沢山あるが
全てはヨンが回復してからと
今は看病に集中すると決めていた
ようであった。


・・・・・


皆様こんにちは。

無事にヨンも目覚め
身体が回復したら
課題は山積みのようですが
きっと二人なら最善の生き方を
見つける筈ですね。


一方高麗の二人は
ウンスの懐妊が分かりお祭り騒ぎの
様子ですね。
王妃様とウンス、無事に出産できます
ように。


お盆休みに突入ですね。
明日から旦那の実家に帰省します
末息子の嫁は辛いぞ~~!
酒飲み一家だから余計大変です。

ではではまた~~➰👋😃