乳がん切除術 リンパ郭清術 一次一期乳房再建術を振り返って | 夢と笑いを振りまく乳がん患者

夢と笑いを振りまく乳がん患者

2016.2月3日に、乳がん告知を受けました。
5月24日に左乳がん切除術、リンパ郭清術、一次一期乳房再建術(穿通枝皮弁法、お腹の脂肪を乳房へ移植)を受けました。
そんな経験が少しでもお役に立てますように。
皆さんに、夢と笑いを振りまけますように。

こんにちわ🍀

今日の曇り空も、なんとも気持ちいいお天気です😌
風がホント心地よくて、ラジオを聞きながら、ソファーにのんびり座ってます。

ソファーに座る時も、椅子に座る時も、肘掛けがあるととても楽です🙌🏻
手術した方の腕がだるくなるので、枕とかのせていたい気分になります。


そんな私は、
乳がん切除術、リンパ郭清術、一次一期乳房再建術後1ヶ月と21日目💪

毎日、眠剤と痛み止めを飲んで寝ています。そろそろ、眠剤もやめたいなーと思うけれど、飲まずに寝たら、夜中に怖い夢見て起きるか、痛みで起きるか、朝まで寝られないので、飲んで寝ています。


今日は、手術について振り返ってみよう!って決心しました💪
やっと、振り返る事が出来そうです。
決心するほどの事でもない??!!
と思われると思います。

でも、私にとってはとてもとても、大きな出来事で、思い出すと、怖くて怖くて😱振り返る事もためらってました。
大きな手術したんだな〜と今更ながら思います😅

手術前は、簡単に考えてた。
自分の組織でおっぱいを再建できて、
柔らかい、
あったかい、
手術が一度で終わる!
メンテナンス不要!

いい事づくめじゃない🙌🏻😁ってね。

有り難い事に、この先生なら間違いない!って太鼓判を押してくれた先生を紹介いただき、巡り会えたのはホントに、ついてました!
(手術前、乳がんになってからは特に、お風呂の中で、
「ついてる!ついてる〜!」って、
何度も言ってました😆
(ついてる!ついてる〜って言えば言うほどついてくる!みたいです😉)
でも、ホントについていた!

私の手術は、
『お腹の脂肪組織を血管付けたまま取り出して、胸の形に整えて、胸の血管と繋ぎ合わせて移植する』
っていう「穿通枝皮弁法」です。

手術は、朝8時半からでした。
手術室までの事は、前のブログにアップしているので、良かったら読んで下さい🙇

手術が終わったのは、22時過ぎてました。全身麻酔で14時間。

喉から管がスルスル〜〜って抜けた気がして、喉がきもちわる、うぅぅ〜〜ってなりながら、その後何度か?名前を呼ばれて、目を開けたら、ぼんやり周りが見えてきてました。

右腕に3箇所点滴が入っていて、動かすと痛み、腕全体はしびれていて、
左腕の感覚はなくて、しびれていて、動かない。
お腹はどうなってるのか、分からないくらい痛み、左胸からその周囲の感覚もなくて、痛む。
喉はヒリヒリ、イガイガするけど、呼吸はなんとか自分で出来る。
あー、終わったんだと、目が覚めて生きてるんだなーと実感。
全身麻酔が長いから、目覚めなかったらどうしよう、と看護師という職業なのに、そんな滅多な事ないのに、でも、もし、、、そんな風に考えてしまってたから、目覚めた時は、生きてるんだ、と思いました。

右には主治医の先生が居てくれて、 

(乳がんを切除するのは、始めの2時間で、それ以降は形成外科に変わり、移植の手術をすると術前聞いていたけれど、

実際は、乳がん切除に2時間、
リンパ郭清に2時間、
その4時間の間左腕を吊った状態だったらしい。
その後、皮弁を移植するのに10時間以上掛かったから、夜遅くまで乳腺の先生も待っていてくれたんだ、と思い、

「無事終わりましたからね」って、声を掛けていただき、何だかとっても、ホッとしました。

術中の検査で決まると言われていた、
『リンパ郭清』
をしたのか、しなかったのか、
とにかく一番気になっていたものだから、すぐに聞いたけれど、先生は、

「明日話しましょう。」って一言。

でもね。

この左腕の痛みとしびれは、尋常じゃないから、多分郭清したんだろうなーとか考えてしまってた。
その身体中の痛みと喉はイガイガのまま、集中治療室へ。

身体には、心電図モニターと、皮弁の血流測定器を胸にテープで貼ってあり、お腹にはドレーンチューブと痛み止めチューブ。お腹は皮弁を取った後に上下縫い合わせているものだから、曲げた状態にしてなければならず、両足の下に大きな枕をかませてお腹を屈曲させていました。

左脇には二本の排液ドレーンチューブが入っており、
両足には、血栓がつまらないように(エコノミー症候群予防)弾性ストッキングを履き、その上に圧力をかけるポンプが巻かれて、、、
一定時間で圧力が掛かったり、抜けたりしてました。

とにかく身体が痛い。
自由に動けない。
右も左も、寝返りうてず。
しびれている腕をさすりたいのだけれど、さする腕がない。力がない。
何とか腕を上げてさすろうとするけれど、上げた腕には、点滴チューブが何本もついてきて、それが腕の下敷きになると、また痛い。 
 左腕は、感覚が鈍いのに、手術後着ている手術着の肩にあるマジックテープが当たって痛い。それを直そう、と動かしたいけれど、右腕は点滴チューブが引っ張り、しびれて自由に動かない。
喉は痰がからみ、咳き込んで痰を出したいけれど、お腹に力が入らず、お腹は咳をしようものなら、痛み響き、それを看護師に言うけれど、お腹を押さえて咳したらどうですか、って、どの手で押さえろと、、、

旦那さんは、集中治療室へ入ってから、一通り整え終わった0時頃面会に来てくれた。

「また、話せて良かった。」と一言。

朝から、長い事待っていてくれた。

旦那さんの顔を見て、一番に、
「リンパ取ったの???」
先生も教えてくれなかった事を、確認したくて、、、



「取ったよ」



そうなんだ、、、


取ったんだ。。。


ショックだった。


リンパ郭清だけはしたくないなーと、思っていたから。

先生も多分リンパは大丈夫、って言っていたし。

でも、取ったんだ、、、。


夜中の2時まで旦那さんが付き添って、腕をさすってくれた。
さすってもらうと、しびれが少し和らぎ、そして安心した。
だけれど、朝子供達が起きる時には、家に帰ってないと、子供達が不安になるから、と朝まで居て欲しい気持ち一杯だったけれど、帰ってもらい、

その後、一人になった後は、
もうとにかく苦しくて、痛くて、しびれて、
ベッドに貼り付けされたように、、、
少し寝て下さい、と電気を暗くしてくれたはいいが、
寝られるはずもなく。

こんな思いをするなら、再建なんてしなければ良かった。
こんなに苦しいと知っていたら手術を受けなかったのに。

とても、後悔した。


いつも仕事で患者様にしていた事を思い出すけれど、患者さんはこんな思いをしてたんだ、と思い知らされて、
 
リンパ郭清したら、元の様には仕事出来ない。
それがただ、もう、悲しくて、

一晩中泣いて泣いて、、、
泣いている時、ふと耳下腺がかなり腫れている事に気付いた。

はっ!
腫れてる😱😱😱

ナースコール押して、看護師さん来てくれて、耳下腺が腫れてる気がするんですけど、、、って聞いてみた。

そしたら、看護師さん何て言ったと思います???

鏡持ってきますね。
と、、、
(鏡もらっても、、、)

そして、鏡を手渡された私に、
看護師さんは、
「耳下腺より頬のが腫れてる気がします。」って言うのです。

私はもう、キレてましたね😭心の中で。叫んでた。
(この顔の腫れは元々じゃーーーーーー!!!!!ってね。)
でも、旦那さんが昼に来てくれた時に、聞いたら、
耳下腺も、頬も両方腫れてるよ。って🙌🏻
そうなんだね。両方ね。

全身麻酔は気管に管を入れてるため、気道確保位で口を開けたまま、頸部伸展させた状態を15時間くらい。そりゃ腫れるわ!って後で考えたら分かるんだけれど、その時はただ腫れてる事が不安だった。腫れていても大丈夫💪って一言欲しかっただけなんだけれど。。。

集中治療室は地獄だった。。。
窓もなくて、閉鎖されていて。。。
こんな苦しいなら、いっその事殺して欲しい、とまで思うほど、痛み苦しく。
おじいちゃん、神様、仏様!アーメン!って誰に助けを求めていいのか分からず、ただ助けて!って叫ぶ。
泣いて泣いてひとしきり叫んだら、、、


ふっ




上の方に青い光が、空いっぱいに広がって

静かな青い空にキラキラ光って、、、

ほんとうに見とれてしまうくらい、そのきれいな青い光に泣くのも忘れて、

おだやかに、落ち着いていくのがわかった


ああ、これが神様なのかしら


一瞬痛みがなくなった


その後からは、また身体中に痛みが戻ったけれど、あの光は何だったのかしら。と今でも思う。

看護師さんが寂しいからと、音楽をながしてくれたのが、ほんとうに救いだった。
オルゴールの音楽で、、、
有難かった。

朝方、
もうこんなの嫌だ!!とベッドを自分で起こし、起き上がろうとするけれど、身体は言う事を聞いてくれない。
ふらふらする頭を何とか持ち上げ、座ってみた。
身体中に付いているもの全て、もう嫌だ!と、弾性ストッキングも自分で脱ぎすて、、、


それ程、苦痛だった。
たった一晩。
たった一晩だけれど、我慢強いと思っていた私は、もう逃げ出したくて、逃げられなくて。

朝、形成外科の先生、女性二人がお化粧綺麗にして、回診に来た時、
「皆さん、この手術一度は後悔されます。でも、これからどんどん良くなりますから。ハッピーな日が待っていますから!」って、言ってくれて。

この時は、ハッピーな日なんて想像つかなかったけれど、その言葉は嬉しくて。
皆んな一度は後悔するんだ、と。
でも、今後は良くなるんだ、と。
 


長い長い集中治療室での苦しい時間は、
今も思い出しては恐怖になるけれど、
それでも、少しずつ、少しずつ、
こうして振り返れるくらいの、
気持ちの落ち着きを取り戻してきています。



本当に最後までお読みいただき感謝いたします💝😊