二人は、一級捜査官の北条一が、撃ち殺される瞬間を目撃していた。
そして、その後二人は背後から殴られて気絶、目が覚めると猿ぐつわをされてロープで縛られ監禁されていた。
男は、三人いた。
一人は、東京大学の教授の岩月、後の二人はわからなかったが、岩月は言った。
「初めまして、真田美紀ちゃん。
そして、古波蔵恵里ちゃんだったかな。
そっちの二人も紹介しょう。
この背の高い男が、倉橋望・こっちが君達の目の前で北条を殺した堺伸也だ。
君達を監禁した理由は、北条が死んだということそのものを隠すためだ。
ここなら、君達が栄養失調で死んだとしても誰にも気づかれないまま死ぬことになる。」
笑みを浮かべて言った。
「だが、安心しろ。私は、無意味な殺しはしない。
君達の記憶だけは、消させてもらうがね。
だが、その前に君達に聞きたいことがある。
人の命とは、何だと思う。
私も、あるお方の命令で動いてるだけになおのこと分からなくなっているのだよ。」
美紀は、答えた。
「命とは、何よりも大事なものよ。
命は、一つしかないのだから。」
岩月は言った。
「優等生の回答だな。君は、どうかな恵里ちゃん?」
恵里は、岩月を睨み付けながら答えた。
「命があるってことは、生きてるってことよ。
生きてるからこそ、できることがあるのよ!
人が、生きてる限りいろんなことができたり、挑戦できる。」
「なるほど、だったらそれを証明してもらおう。
記憶を、消した状態で自力でここから抜け出してみるんだな。
もし、お前達が生きてここからでられたなら、お前の言うことを信用しよう。」
そういうと、岩月はその場を去り、そして倉橋は、二人を催眠にかけ記憶を消した。
倉橋は、言った。
「悪く思うなよ。人には覚えていていいことと覚えている必要があることがあるんだ。
ただし、君達のような将来ある人間をこんなことで死なせる気もない。」
倉橋は、眠ってる状態の二人の縄をほどいてあげた後にこの場を去った。
そして、五・六時間後二人は目を覚ました。
だが、二人の記憶の全てが消えていた。
二人は、とにかく歩いた。まさに迷路のような場所だった。
二人は、協力してここを突破してようやく建物から出れたところに国際指名手配犯の奥田健一が現れた。
奥田は言った。
「悪いな。お嬢ちゃん達を始末せよという命令がでてな。
悪いが、ここで死んでもらう。」
恵里に向かってナイフをもって一気に突き刺そうとしたが、そこに国谷が現れ奥田は、すぐに逃げ出した。
国谷の顔を見たとたん、美紀と恵里は、半分以上思い出していた。
国谷の存在が、それだけ二人にとって大きい存在であることを意味していた。
しかし、恵里はこの思い出せない記憶を抱えて生きていくことになるのだが、美紀は奥田の事件が終わった後、自力で全てを思い出すことになるのだ。
それはともかく、国谷はずぐに病院に連れて行った。
それよりも国谷が何故この場に現れたのか、その疑問に後で恵里も気づくことになるのだがそれは別の話し。
心療内科で一部分を除いて記憶を、思い出すことができた。
そして、その後である。田島の死体が発見されたのは。
そして、倉島綾という少女に出会った。
綾は、田島が殺される現場を目撃して、話すこともできないほどのショック症状が出ていた。
美紀と恵里は、親身になって綾の側にいてあげた。
半月もしたころ、綾は、二人に全てを話した。
それは、奥田と田島の会話である。
「田島先生、長谷川先生を告発するのはやめていただきたい。」
田島は、言った。
「そういうわけには、いかない。
ようやくあの高野まで叩き潰す、絶好の機会がやってきたんだ。
高野を潰し、健全な日本を少しでも取り戻す、そうすれば高野の背後にいる宮藤もでてくるはずだ。
そうなれば、黒幕までいける可能性があるんだ。
だから、俺は告発する。」
田島が、後ろを向いた所を奥田はナイフで突き刺したというわけである。
奥田は言った。
「田島先生、すいません。鮫島刑事局長の命令なんです。」
そういうと、その場から、逃げ出した。
そして、美紀と恵里は二人がかりで奥田を捕まえ、奥田の証言で鮫島は捕まった。
だが、それ以上は進まなかった。
この時の悔しさが、美紀の全ての記憶を思い出させたのかもしれない。
蜥蜴の尻尾きりのように、鮫島だけをきった宮藤のやり方に対する憎しみのようなものかもしれない。
記憶を思い出した後、すぐに吉岡に連絡をとった。
そして、その後二人は背後から殴られて気絶、目が覚めると猿ぐつわをされてロープで縛られ監禁されていた。
男は、三人いた。
一人は、東京大学の教授の岩月、後の二人はわからなかったが、岩月は言った。
「初めまして、真田美紀ちゃん。
そして、古波蔵恵里ちゃんだったかな。
そっちの二人も紹介しょう。
この背の高い男が、倉橋望・こっちが君達の目の前で北条を殺した堺伸也だ。
君達を監禁した理由は、北条が死んだということそのものを隠すためだ。
ここなら、君達が栄養失調で死んだとしても誰にも気づかれないまま死ぬことになる。」
笑みを浮かべて言った。
「だが、安心しろ。私は、無意味な殺しはしない。
君達の記憶だけは、消させてもらうがね。
だが、その前に君達に聞きたいことがある。
人の命とは、何だと思う。
私も、あるお方の命令で動いてるだけになおのこと分からなくなっているのだよ。」
美紀は、答えた。
「命とは、何よりも大事なものよ。
命は、一つしかないのだから。」
岩月は言った。
「優等生の回答だな。君は、どうかな恵里ちゃん?」
恵里は、岩月を睨み付けながら答えた。
「命があるってことは、生きてるってことよ。
生きてるからこそ、できることがあるのよ!
人が、生きてる限りいろんなことができたり、挑戦できる。」
「なるほど、だったらそれを証明してもらおう。
記憶を、消した状態で自力でここから抜け出してみるんだな。
もし、お前達が生きてここからでられたなら、お前の言うことを信用しよう。」
そういうと、岩月はその場を去り、そして倉橋は、二人を催眠にかけ記憶を消した。
倉橋は、言った。
「悪く思うなよ。人には覚えていていいことと覚えている必要があることがあるんだ。
ただし、君達のような将来ある人間をこんなことで死なせる気もない。」
倉橋は、眠ってる状態の二人の縄をほどいてあげた後にこの場を去った。
そして、五・六時間後二人は目を覚ました。
だが、二人の記憶の全てが消えていた。
二人は、とにかく歩いた。まさに迷路のような場所だった。
二人は、協力してここを突破してようやく建物から出れたところに国際指名手配犯の奥田健一が現れた。
奥田は言った。
「悪いな。お嬢ちゃん達を始末せよという命令がでてな。
悪いが、ここで死んでもらう。」
恵里に向かってナイフをもって一気に突き刺そうとしたが、そこに国谷が現れ奥田は、すぐに逃げ出した。
国谷の顔を見たとたん、美紀と恵里は、半分以上思い出していた。
国谷の存在が、それだけ二人にとって大きい存在であることを意味していた。
しかし、恵里はこの思い出せない記憶を抱えて生きていくことになるのだが、美紀は奥田の事件が終わった後、自力で全てを思い出すことになるのだ。
それはともかく、国谷はずぐに病院に連れて行った。
それよりも国谷が何故この場に現れたのか、その疑問に後で恵里も気づくことになるのだがそれは別の話し。
心療内科で一部分を除いて記憶を、思い出すことができた。
そして、その後である。田島の死体が発見されたのは。
そして、倉島綾という少女に出会った。
綾は、田島が殺される現場を目撃して、話すこともできないほどのショック症状が出ていた。
美紀と恵里は、親身になって綾の側にいてあげた。
半月もしたころ、綾は、二人に全てを話した。
それは、奥田と田島の会話である。
「田島先生、長谷川先生を告発するのはやめていただきたい。」
田島は、言った。
「そういうわけには、いかない。
ようやくあの高野まで叩き潰す、絶好の機会がやってきたんだ。
高野を潰し、健全な日本を少しでも取り戻す、そうすれば高野の背後にいる宮藤もでてくるはずだ。
そうなれば、黒幕までいける可能性があるんだ。
だから、俺は告発する。」
田島が、後ろを向いた所を奥田はナイフで突き刺したというわけである。
奥田は言った。
「田島先生、すいません。鮫島刑事局長の命令なんです。」
そういうと、その場から、逃げ出した。
そして、美紀と恵里は二人がかりで奥田を捕まえ、奥田の証言で鮫島は捕まった。
だが、それ以上は進まなかった。
この時の悔しさが、美紀の全ての記憶を思い出させたのかもしれない。
蜥蜴の尻尾きりのように、鮫島だけをきった宮藤のやり方に対する憎しみのようなものかもしれない。
記憶を思い出した後、すぐに吉岡に連絡をとった。