恵里と美紀の調査が、始まった。

晴美の親しかった人達に話を聞いたが、知ってる人は誰もいなかった。

二人は、晴美の家に行ってみた。

晴美の母は、幸恵と言った。

幸恵は、「あなた達、やっぱりきてくれたんですね。

息子が、あなた達は、止めてもおそらく家にやってくると言っておりました。

友達である、あなた達じゃなければわからないことというのもあると思います。

あと息子から伝言で、もし何かわかったらすぐに連絡してほしいそうです。
あともう一つ、絶対に危険な真似はしないこと、それだけは守ってほしいと言っておりました。

私からも、その点はお願いしますね。」

実は、調査してるのではなくても物騒だった。

それは、18~30前後の女性が連続で通り魔に刺されたり・暴行されるといった事件が連続で起きていた。

警察では、犯人は別々にいるとみて捜査を進めていた。

二人は、晴美の部屋に入り調べ始めた。

そこには、仲のいい兄妹の写真がたくさんあったのだ。

そして、日記を発見した。

家族の思い出が、つまった日記だった。

そして日記の、最後のページに驚くことが書かれていた。

通り魔の犯人が、あの人だったなんて。

私、どうしたらいいんだろう。

丁度行方不明になった日の、前日の日記だった。

「ということは、知ってる人間が通り魔でその人に殺された。」

「でも、殺されたのなら遺体がでてくるはずでしょ。

それに、通り魔事件なら何故看護大学に圧力かける必要あるの?」

二人は、この日記をもって警察に行った。

しかし警察は、動かなかった。

そこの巡査部長は、「警察は忙しいんだ。

ガキのデマに、付き合ってる暇なんてないんだ。」

ととりあってくれなかった。

その夜、恵里に電話がかかってきた。

「 国代晴美の情報を、知りたければお前一人で、近くの工場跡に来い。

あとこの事は、誰にも言わないこと。

誰かに話せば、お前は永遠に情報を知ることができなくなる。そう思え。」

恵里は、その言葉通り一人で近くの工場跡に行った。

そして、背後からいきなり殴られ気を失った。