家を出た時匂いがした。幼い頃の記憶が刹那の内に頭を駆け巡った。懐かしい匂いだった。雨上がり、夕暮れの香り。けれども次の瞬間(湿ったアスファルトに少し乾燥した風、時間は夕方か。どんな条件がこの匂いを形作って…)そう思考をめぐらしてる事に気付く。まったくもって嫌になる。いつからこんなに頭でっかちになったのやら。こんな感覚もいつか消え去るのでしょうかね。
いかなる感覚も忘れた後には尊いもの