火葬の当日まで赤ちゃんは病院に残したまま…
一緒に家に連れて帰って来ればよかったな
きっとダメだっただろうけど

火葬まで何をするのか
何がしてあげれるのかを考える日々

ネットで色々と調べる
形ある状態で死産した赤ちゃんは家族と一緒にお家へ帰り家族と一緒に過ごす
でも私の赤ちゃんは形ない
病院へ残して来てしまった形ない私の赤ちゃんは独りで寒い寒い冷蔵庫の中に閉じ込められている
きっと寂しくてたまらないだろうに…
ごめんね、ごめんね…
なんで置いてきてしまったのかと後悔するばかり

1日の中でも何度も気持ちは激しく変動する
何の前触れもなくスイッチが入り哀しみの闇へ引きずり込まれる
溢れる涙

他に4人の子がいるじゃないか!私がおかしくなってしまったら、この子たちはどうする?私はこの子たちの母なんだ!と自分に言い聞かせる

今いる子どもたちが私の支え
でも時にそれが私を苦しめる

子どもたちの笑顔を見たとき幸せと思う反面
あの子の笑顔が見たかったと

子どもたちを抱き締めたとき
あの子を抱き締めてあげたかったと

子どもたちの成長を、幸せを感じるとき、
全ての事が「あの子」に繋がってしまう

他人より精神は強い、私は大丈夫だと思ってたのに
あー私、自分が思ってるよりだいぶ病んでるわ
と感じる


まるで人生観が変わってしまった

もし今いる子どもたちを失ってしまったらと考えてしまうようになり
それはもう怖くて怖くてたまらない
外に出さずに一人一人、大切に箱にしまって置きたいと思ってしまうくらい怖かった

我が子を失う事はとても辛いだろうと想像したことはあったけど、そんな想像とは比べてはいけないほど、言葉に出来ないもので…

まだ世に生まれてもいない命、その命の存在に気が付いてからほんの2ヵ月少しだけだったのに、これほどにも辛いなんて…
人としての形もエコーでしか見れていない
どんな顔か、性別もわからないのに、こんなにも辛いなんて…
これがもっと後期のことだったら
世に産まれてきた後のことだったら
と考えると、私きっと生きていられない気がする

だからまだ私はよかったのかもしれない
けど、そうは思いたくなかった




明日は火葬
お花を買いに行こう