すっかり筋力が落ち、若さもなくなってるとはいえ、最初のチャリ旅よりは走れていたりする。
雨天走行でも、雷とか大雨でなければ嫌じゃない。むしろカンカン照りより好き、これは私独特だろうけど。
こういうときはいつも、「はじまりはいつも雨」など歌いながら。最近の雨の歌はどんなのがあるのかなぁ?
両サイドに田んぼが広がる道を行く。
トンネル抜けるたびに、刺さってたストレスが抜け落ちていく気がする。
今日のルートは一定距離ごとに神社があって、集落のつながりを感じる。
やっぱり自転車は私の生きてるペースに合う乗り物なんだろう。
きつい登り坂の途中で止まってたら、フォルクスワーゲンに乗ったお婆さんに「大丈夫?しんどそうだし、こんな雨で。乗せていこうか?」と心配されていた。
大丈夫なので、少しお話してお別れした。別れ際、千円渡されそうになった。
交通費がないから自転車なわけではなく。ただの趣味で地元の人に迷惑かけたくないなぁ。因果な趣味です。
昼過ぎ、雨が本降りに。携帯でレーダー見ると、約1時間後にはもっとすごいのがきてる。
今日の宿まであと25キロ。道の感じでは、1時間じゃ着かないな。
いつも旅してた時期より1ヶ月遅くて気温が低いらしく、寒くなってくる。
登り坂だから汗かいてるけど、止まったら寒い。休憩を控え目に。
雨。寒い。1人。山。民家なし。
もしかして結構ヤバいかな。
…雨雲来る前に少しでも進もう、と焦って走ってたらカロリー切れの兆候。チャリでカロリー切れると、いわゆる低血糖発作を体感します。
だからそうなる前に食べなきゃいけないけど、寒いし消耗しすぎで食べることがしんどい。チョコレートも無理。
雨。寒い。1人。カロリー切れ。山。川沿い。あと10キロ。この先民家なし。
……
この状態でこのあと周りに迷惑かけない安全な方法は…、
タクシー。
…呼んじゃいました。初めて。
このていたらく、そろそろ本当に引退かなぁ。
大事にならずに良かったけど。
体ビッキビキで髪かわかすのにドライヤー持つのすら痛いレベルで、明日動けるかわからんけど、明日はとりあえず電車で移動しよう。
チャリを運ぶときの重さは根性でカバー。




