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新島Ⅲ


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初日。

夕方ぼくらを乗せたセブンアイランド愛号は今回の目的、新島港にたどり着いた。

港には要一郎くん が待っていて歓迎してくれた。約1ヶ月ぶりの再会。

こんがりと焼けた肌が今の生活を物語っている。


彼の運転で宿saro まで。

すこし埃がかった品川ナンバーのバンの運転にも慣れたハンドルさばきで、宿までの曲がりくねった

細い路地を迷う様子もなく車を走らせる姿に驚いた。


宿に着くと、彼と衣食住を共にして運営を切り盛りする個性的なスタッフたちが出迎えてくれた。

イラストレーターのきのこさんや、名前を忘れたが東京R不動産で働く方(港から宿に向う車中、

放し飼いの犬と一緒に走っていたのを見た時は驚いた)など他にもたくさんいたがそれぞれ

有志で集まっているというだけあって楽しそうで羨ましかった。


さてさて夜はバーベキューだという。

流れで火をおこす係りを仰せつかった私とたつや君は慣れない手つきで発火剤に火をつけ始めた。

なかなか火を起こせない私達を見かねて宿泊客の三軒茶屋の美容室で働く女性が助けに入ってくれた。

なんとか鉄板に熱が移ったあたりで用意されていた食材を投入し、やっとのこと始まった宴は

その後、sachihukuさん も来てくださったりとても楽しいものとなった!


ネルママ もとても楽しそうで幸せな夜でした。ありがとう!




新島

ある決意を持っていた。


横浜に居を構えていた時、幾度となく湘南の海へ赴きサーフボードに乗っていた時期があった。

水戸に戻ってきてから全くのご無沙汰であった。

この機会を逃したらあの恍惚感を二度と味わえないのではないかという一種の

脅迫観念にも似た気持ちが私を突き動かした。


ちょうど良いサイズのフィンボードを選び、レンタル屋の主人から簡単な講釈を受けた。

新島の海は手強いので無理はしないようにとゆうような内容だった。

私もいい大人だ。<そのぐらい自分でわかる>と反発心をいだきながらも、軽く頷きその場を後にした。

一度目に向った場所は見当はずれだった。幸せそうな家族が細波と戯れる姿しか見えない。

即座に島の反対側の羽伏浦海岸に行くことになったが、ちょうどお昼時だったので皆と

宿saro に戻り、腹を満たしてから再度海に向うことに決めた。


本日のランチはナスとひき肉のカレーライス。

野菜の旨みとスパイスの辛味が相俟って実にうまい。目の前に着座した小木津はその辛味に

多少てこずった様子であったが、流すように胃に入ってくる水っぽさも私好みだ。

終始無言のまま、食事に没頭し終えたところで友人の久米に「行きますか。」と促した。

久米は口角をあげてこくりと頷き、その目は真剣そのものだった。彼も何らかの決意を抱いているのか?

宿から海岸までは多少距離があったので、宿の主人であり友人である要一郎に無理を言って

車で海岸まで送ってもらうことにした。要一郎も新島に来てはや1ヶ月が経っている。

たくさんのサーファーを目にしてきたに違いない。そんな彼に私たちはどう写っていたのだろうか?

彼は特有の優しい目で「幸運を」と私に告げた。勇気をもらい私の決意はより強固なものとなった。

私は自分を追い込むつもりで「刮目せよ!」と彼に返した。


いよいよ舞台は整った。あとはもう眼前の海と対峙するのみ。

行くぞ行くぞ行くぞ!気合を入れながらベルトを右足の踝にくくり付ける。

流木とワカメを拾い、砂遊びを始めた彩とたつやの笑顔を細い目で見ながら

それでも私の決意は揺るがない。

波淵まで歩き、両手で海水をすくって顔をあらい軽くなめた。儀式とゆう程でもないがいつもの習慣だ。


ボードと共に勢いよく海に飛び込みパドリングを始める。

ゴゴゴゴゴー!ゴゴゴゴゴー!!!

物凄いパワーの波が私たちを襲う。

その波は私たちがパドリングの体を保つことすら許さない!

その勢いに驚愕し、お互いの顔を見合わせたが私たちは諦めない。

当然だ、具不退転の決意で臨んでいるのだ。



・・・一時間後、

砂浜でワカメを拾いながら穏やかな顔で海を見つめる私たちがいた。

戦いは終わったのだ。嵐の後の晴れ間のような、こんな気持ちはいつぶりだろう?


帰り車中で要一郎が「どうだった?」と尋ねてきた。

私は「引退します!」と元気よく応えた。

私たちは笑いながら宿にもどった。良い旅だった。

Blowin' In The Wind


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日本晴れ

友人から暑中お見舞いのはがきが届いた


生後6ヵ月の愛息の写真が載っていた
はがきで会う友人は息子片手に笑っている

世間はお盆だ

直にあったら全然似てなくてかわいいと言ってやろう