東京とは違う澄んだ濃い青の空。


浮かんだ雲がゆっくりゆっくり流れて

心地よい温度。


ずっとこのまま居たいけど
そうしたら思い出すし、色々。


戻りたくても戻れない場所はたくさんある。



何でかな

涙は一滴も出ない


火葬が終わっても式が終わってもきっと

あれ、この間っていつ会ったんだっけ?

ん~2年前くらい?あたしまだ学生だった頃だし。
前もどこか行く前じゃなかった?


プロジェクターの明かりだけが動く部屋で

相変わらずの黒いソファーに並んで座って

並行に向けた視線を合わせることもなく
そんな会話をするのも
最近では1年に1回とか、そんな頻度。


明後日からヒマラヤに登ってくるんだ


相変わらずだね


会う度自分の小ささを実感する
それでも離れずにいるのは繋がっているべき人なのだから。




長い間外国に行く前とか、戦争中の国に行く前って
変わらない人に会いたくなる、安心する


そう言ってくれたのが嬉しかった
誤魔化しきれないくらい嬉しかった


昔話してよ


ん~貴方が授業サボるたびに教師からあたしに連絡来てたんだよ、なぜか


よく一緒にサボってたからな


そうだよね


覚えてる?廃病院


うん

学校の近くにおっきな廃病院があって
真ん中に広場とベンチがあって

そこが大好きで。
ずっと話してた


空を見たのも
先の話をしたのも
涙を他人に見せたのも
季節が移り変わるのを感じたのも


全部あの場所


あの時さぁ、優季毎日
生きてる意味がわからないって言ってたんだよ


そうだっけ?そんなこと言ってたのかな


ねえ明日死んでもいいって思う?


うん


何で?


明日って言うより
今ならいいかな

本当にそう思ったんだ
だからそう言った。



別れ際はいつだって
じゃあね、じゃなくて
またね


次は何年後かわからないし
次があるのかもわからないけど


君に会うあたしは
きっといつでも変わらないのです




最近自分の思考力と論理力の低下を感じてならないよ。


高校時代は、恋人がすごく大人に見えて

言われたことを反芻して、自分のもののような気がしてたけど


思考の基盤はきっとそこにあって


でも今はそれが

断片でしか取り出せないのがすごく悔しい。


自分が成長して、それを思い出さなくなったのか

単に惰性にまみれて忘れてしまったのか


それはわからないんだけど。


書き留めていた頃

自分を見つめる時間がたっぷりあって

それを整理する時間もあって


だからブレなかったんだと思うんだけど


それが出来ない今は

益々考えが稚拙化していて


過去の文書を見直して


あぁこの頃のほうが

ちゃんと持っていたじゃない、と思う。


人と暮らすのは難しいです


それが自分より下の方の場合、

生活を維持しながら自分を高めてゆくことは


なお難しいです


それは他の誰のせいでもなく

自分のせいです。



本当は自分の字で書き留めたいのですが


家に帰れば居るし

くだらない会話とくだらない行動でかき消されてしまうので


ここに残してゆこうと

そう思います。