二日後に目を覚ました俺...
頭がふらふらし、まったく力が入らない体...
そんな状態が少し気持さえよかったのを憶えている。
「エイジ… エイジ…」
そこにはなぜか、当時付き合っていたユキの姿...
「なんで・・・? なんで・・・?」
この言葉しか俺は口にできなかった。
今思えば 「なんで?」なんて言葉、ユキが俺に問い詰めたかった言葉に違いないですよね。
ユキは温かい子、俺を怒ったり責めもしないで無言のまま手を握り、瞳に涙をため 唇を噛み締めていた。
そんなユキとは逆に、俺は大粒の涙を流してしまい 体が激しく震えてとまらなかった。
情けない…、ほんっとに情けない…、こんな姿を見せてしまった俺は情けない。
あそこでしっかり死ねていれば こんな情けないなんて気持ちさえ思わなくて済んだのに...。