二日後に目を覚ました俺...

頭がふらふらし、まったく力が入らない体...

そんな状態が少し気持さえよかったのを憶えている。

「エイジ…   エイジ…」


そこにはなぜか、当時付き合っていたユキの姿...


「なんで・・・?  なんで・・・?」

この言葉しか俺は口にできなかった。

今思えば 「なんで?」なんて言葉、ユキが俺に問い詰めたかった言葉に違いないですよね。


ユキは温かい子、俺を怒ったり責めもしないで無言のまま手を握り、瞳に涙をため 唇を噛み締めていた。


そんなユキとは逆に、俺は大粒の涙を流してしまい 体が激しく震えてとまらなかった。


情けない…、ほんっとに情けない…、こんな姿を見せてしまった俺は情けない。

あそこでしっかり死ねていれば こんな情けないなんて気持ちさえ思わなくて済んだのに...。




いきなりですが

2005年2月27日に、私は自殺を実行しました・・・。


27日(日)の夜9時過ぎ、夕方に買ってきておいた練炭と七輪を仕事用の車に移し、

車庫のシャッターを閉め、車の中で 大量の精神安定剤と睡眠薬をアルコールといっしょに飲みほす。


最後くらいは自分の好きな曲を聴きながら死にたくなるものです。

中嶋美嘉、コブクロ、他バラードが入った お気に入りMDを聴きながら眠りがくるのを待つ・・・。


正直、自分の最後の時だというのに、なんの思い出も想い返す事もなければ涙もでやしなかった。


エンジンはかけなかったせいか、練炭3つ焚いても凍えそうに寒かったのは憶えてます。

雪の華を口ずさんでたころだろうか・・薬が効いたのか、体に力が入らなくなり

そのまま記憶をなくす。



練炭3つも焚き、車のガラスには目張りもしっかりしていたのに・・・


なぜ俺は二日後に目を覚ましてしまったのだろうか・・・・・。