チャミと妄想 *47*
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第47話 『家族』
「ただいま。」
お父さんが帰ってきた。
「おかえり、なさい。」
玄関まで行くと
少し驚いた顔をして靴を脱いだ。
「帰ってたのか。」
「うん。仕事休みで・・」
「・・・そうか。」
「ご飯できたわよー」
お母さんの声が台所から
玄関まで突き抜けるように聞こえた。
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「ちょっと!久しぶりの家族だんらんなんだからもっと楽しい顔してよ!」
お母さん自慢の肉じゃがを食べながら
私とお父さんに向ける言葉。
「だって・・なんか久しぶりで・・変な感じなんだもん。」
「も~う、あ。じゃあ東方神起の話でもする?」
どき。
「またその話か?」
お父さんが嫌な顔をする。
私は・・?
「いいじゃない?だってカッコイイんだもの~♪ね?ハル」
「え?あー・・うんそうだね?カッコイイ。」
「ハルもか?昔はうんざりって顔して聞いてたのに。」
「今になってやっと魅力が分かったのよ~ふふ。」
たしかに。
昔は全然興味なかったもんなぁ。
初めてチャンミンさんと会った時も
顔分からなかったし。
思えば、あれが出会い・・
いろいろあったな。
「ハル。何かあったか。」
「え!」
お父さんの声にはっとなる。
「斉藤さんと同じこと言ってる。」
ムっとした表情で言ったら
「ハルはわかりやすいから仕方ないわ。」
と言ってお母さんが笑った。
「・・・仕事、辞めたの。斉藤さんが紹介してくれたところ。」
「ふん。そうか。」
「・・・そんだけ?」
「なんだ。怒られたいのか?」
「ううん。全然。」
意外とあっさりでよかった・・
食べ終わった茶碗を運ぶ。
「あまり考え込むなよ。」
お父さんの言葉が背中から聞こえた。
お母さんと同じ。
ぶっきらぼうに言ったけど、それが逆に泣きそうになった。

