興奮? の乱れ合コン その2はこちら
「ちょっと~。スカート、濡れちゃったよ~」
と、大してショックでもなさそうに一人の女の子が言っている。
どうやら、シャンパンタワーの崩壊に巻き込まれたようだ。
見てみると、結構、ぐっしょり濡れている。
これは、帰るの大変だぞ。可哀そうに。
と、思いながら遠巻きに眺めていると、
「好きなの買って、着替えればいいじゃん」
と派手そうな男。
あんた、何言ってるのよ。
女の子って、大変なのよ。選ぶの。
あんたたちお金持ちと違って、
慎重に検討を重ねて重ねて、
その結果、ワンピース一着買うんだから。
そうやって、無責任な発言に対して、
心の中で非難していると、
「ねぇ、何か服のカタログみたいなのってないの?」
と派手男。ボーイさんの一人が、さささっと寄ってくる。
「・・・カタログ・・・ですか。・・・ちょっと、調べてみます。どういった感じのブランドがよろしいでしょうか」
シャンパンのせいで、床がちょっとすべるようだ。
しかも、その女の子、相当酔っ払ってる。
派手男は、その女の子に手を貸して、
自分の方にエスコートしようとする。
派手男「すべるから、ゆっくりね。で、どんなやつがいいの。ブランド」
女の子「えぇ、急に言われても分かんないよ。えっ、もしかして買ってくれるの?」
派手男「だって、スカートぬれてんぜ」
おいおい、その「だって」はおかしいだろ。
スカート濡れたからって、あなたが買ってあげる必要はないじゃん。
シャンパンタワー崩壊させたのだって、
別の男なんだし。
派手男「っていうかさ、寒くない? 下着とか、上とかも全部とっかえなよ。スカートだけ買うって言ったってさ、なんつーか、コーディネート難しいんじゃないの?」
女の子「う~ん。そうだね。全部変えちゃいたい気もする。シャワーも浴びたいし」
派手男「まぁ、色々相談して、全部着替えちゃいなよ。ねぇ、ちょっと色々頼むわこの子」
そう言いながら、女の子の腰に手を当てて、
ボーイさんに後を任せる派手男。
女の子も、お友達を一人呼んで、ボーイさんと一緒に行っちゃった。
私、そのやりとりにくぎ付け。
でも、他のみんな、この二人のこと、まるっきり無視。
ねぇ、結構、今のやり取り非日常だったよ、みんな。
いくらなんでも、普通じゃなかったよ。
なんで、みんな注目しないの?
Kさんに今のやり取りを報告しようと、
小走りで寄って行くと、
何か、怪しい雰囲気。
Kさん、超酔っ払ってます・・・
しょうがないから、
そのままの状態で、今見たことを報告すると、
「いいよね~。お金持ちって」
え? それだけ?
「ねぇねぇ、○○さん(私のこと)。ちょっとこっち来てよ。すっごい夜景綺麗なんだよ」
私、Kさんに引っ張られて、
窓際に寄って行く。
周りのみんなは、今までと同じように、
好きな飲み物を飲んでる。
そのスピードは、どんどん上がってきてるみたい。
その近くで、腰を低くして、
ボーイさんたちが、こぼれたシャンパンの処理をしてる。
Kさん。確かに、夜景は綺麗だよ。
でも、私自身が、今、どこにいるのか分からないよ。
私「ねぇ、Kさん。やっぱり、ここにいる男の人たちって、超金持ちなの?」
Kさん「う~ん。超金持ってどれくらいから言うの?」
私「えっと、そうだなぁ。年収2千万とかかなぁ」
Kさん「あぁ、それだったら、みんな超えてるよ。会社の役員さんとかだから」
私「そうなの? すっごい若いよ」
Kさん「まぁねぇ。あぁ、頭痛い」
Kさんは、そう言って、またシャンパンを飲んだ。
Kさん「こうやって、酔っ払って、した~~~の方の夜景を見てると、何か嘘みたいだよね」
私「うん。確かに嘘みたい」
ホントに嘘みたいだ。
Kさん「お金だったら、気にしなくていいよ。あのさっき、転んだ男の人いるじゃん。シャンパンのやつ、壊しちゃった人。あの人、社長だから」
私「えぇ、そしたら1億とか持ってるね」
Kさん「そうじゃないよ。株持ってるから。この前少し売っただけでも、10億くらいになったって。あぁ、頭痛い。とにかくね、今日のは全部その人が出してくれてるから、大丈夫なのよ。私、言ってなかったっけ」
言ってないよ。
私「ねぇ、でもさ、これって合コンとは言わないよね。確かにノリは軽いけど」
Kさん「えっ? お見合いじゃないでしょ。だって」
私「ま、まぁ。お見合いでは絶対ないけど」
Kさん「だって、付き合う可能性だってあるよ。それって、合コンと変わらなくない? 合コンだって、遊びじゃん」
ん。まぁ、そうだね。遊びって言えば、遊びなんだけど。
でも、普通、こんな遊びしないよなぁ。
少なくとも、私はしないよ。
せいぜい、クレーンゲームを2回分おごってもらうくらいだよ。
その後のKさんの言葉を、私は忘れないだろう。
「とにかくさ~、金が余って困ってるんだからさ、使ってやればいいのよ」
ねぇ、Kさん。
それってさ、自分たちも遊ばれてるってことじゃないの?
夜景から目をはずして、
後ろを見ると、さっきとは違う光景が。
みんな近いっ! 接近しすぎだよ。そして、飲みすぎっ!
ねぇ、あなたたち、付き合ってるの?
付き合ってないでしょ、たぶん。
じゃあ、そんなに男女がひっついてたらダメだよ。
「よ~し、場所替えすっぞ。カラオケいこっ。カラオケ」
派手な男が言うと、ものすごい歓声が。
どうしたのよっ。ちょっと、テンション上がり過ぎじゃない? みんな。
一体どうなっちゃうんだろう。この先。
私「ねぇ、Kさん。私、帰るね。空気乱すかなぁって思ってたけど、もう、みんな出来あがっちゃってるし、多分、私のこととか、覚えてないっぽいし」
Kさん「えぇっ、私、いて欲しいなぁ。ねぇ、連れてって~。カラオケ。おんぶっ」
無理だよ。もうついていけないよぅ。
私、ここでボーイさんに水をもらって、
少しだけ、頭を整理することにしました。
1、合コンと思ってきたらセレブパーティ(Kさんの中では合コン)だった。
2、何か、腰を軽く触られた。(他の女の子なんて、腕とか組んでる)
3、シャンパンタワーが崩れて、女の子のスカート(靴も)が濡れた。
4、派手な男が全部買ってあげるらしい。(よくわかんないけど高そう)
5、女の子は全部新しいのを買って、シャワーを浴びて再登場するようだ。
6、Kさんは超酔っ払ってる
7、周りのみんなも超酔っ払ってる
8、これからカラオケが始まるらしい。
9、危険な香りがする
10、危険な香りしかしない
うん。やっぱり、帰るしかないな。
そう思って、バッグの中身を整理してると、
「うわぁ、Kさん超酔っ払ってるぅ」
と甘い女の子の声が。
現れた女性は、Kさんの後輩だった。
どうやら、今、登場したらしく、全然酔っ払ってない。
しかも、何と言うか、その、そぼく・・・
私以上に素朴な感じ。(まぁ、私は田舎っぽいっていうだけだけど)
「はじめまして。こんばんは」
可愛い子だなぁ。と正直立ち止まってしまった。
その4へつづく・・・
(その4概要)
カラオケの現場では、一体、どのような光景が。
そして、突如現れた、そぼくちゃんとは一体っ!
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と、大してショックでもなさそうに一人の女の子が言っている。
どうやら、シャンパンタワーの崩壊に巻き込まれたようだ。
見てみると、結構、ぐっしょり濡れている。
これは、帰るの大変だぞ。可哀そうに。
と、思いながら遠巻きに眺めていると、
「好きなの買って、着替えればいいじゃん」
と派手そうな男。
あんた、何言ってるのよ。
女の子って、大変なのよ。選ぶの。
あんたたちお金持ちと違って、
慎重に検討を重ねて重ねて、
その結果、ワンピース一着買うんだから。
そうやって、無責任な発言に対して、
心の中で非難していると、
「ねぇ、何か服のカタログみたいなのってないの?」
と派手男。ボーイさんの一人が、さささっと寄ってくる。
「・・・カタログ・・・ですか。・・・ちょっと、調べてみます。どういった感じのブランドがよろしいでしょうか」
シャンパンのせいで、床がちょっとすべるようだ。
しかも、その女の子、相当酔っ払ってる。
派手男は、その女の子に手を貸して、
自分の方にエスコートしようとする。
派手男「すべるから、ゆっくりね。で、どんなやつがいいの。ブランド」
女の子「えぇ、急に言われても分かんないよ。えっ、もしかして買ってくれるの?」
派手男「だって、スカートぬれてんぜ」
おいおい、その「だって」はおかしいだろ。
スカート濡れたからって、あなたが買ってあげる必要はないじゃん。
シャンパンタワー崩壊させたのだって、
別の男なんだし。
派手男「っていうかさ、寒くない? 下着とか、上とかも全部とっかえなよ。スカートだけ買うって言ったってさ、なんつーか、コーディネート難しいんじゃないの?」
女の子「う~ん。そうだね。全部変えちゃいたい気もする。シャワーも浴びたいし」
派手男「まぁ、色々相談して、全部着替えちゃいなよ。ねぇ、ちょっと色々頼むわこの子」
そう言いながら、女の子の腰に手を当てて、
ボーイさんに後を任せる派手男。
女の子も、お友達を一人呼んで、ボーイさんと一緒に行っちゃった。
私、そのやりとりにくぎ付け。
でも、他のみんな、この二人のこと、まるっきり無視。
ねぇ、結構、今のやり取り非日常だったよ、みんな。
いくらなんでも、普通じゃなかったよ。
なんで、みんな注目しないの?
Kさんに今のやり取りを報告しようと、
小走りで寄って行くと、
何か、怪しい雰囲気。
Kさん、超酔っ払ってます・・・
しょうがないから、
そのままの状態で、今見たことを報告すると、
「いいよね~。お金持ちって」
え? それだけ?
「ねぇねぇ、○○さん(私のこと)。ちょっとこっち来てよ。すっごい夜景綺麗なんだよ」
私、Kさんに引っ張られて、
窓際に寄って行く。
周りのみんなは、今までと同じように、
好きな飲み物を飲んでる。
そのスピードは、どんどん上がってきてるみたい。
その近くで、腰を低くして、
ボーイさんたちが、こぼれたシャンパンの処理をしてる。
Kさん。確かに、夜景は綺麗だよ。
でも、私自身が、今、どこにいるのか分からないよ。
私「ねぇ、Kさん。やっぱり、ここにいる男の人たちって、超金持ちなの?」
Kさん「う~ん。超金持ってどれくらいから言うの?」
私「えっと、そうだなぁ。年収2千万とかかなぁ」
Kさん「あぁ、それだったら、みんな超えてるよ。会社の役員さんとかだから」
私「そうなの? すっごい若いよ」
Kさん「まぁねぇ。あぁ、頭痛い」
Kさんは、そう言って、またシャンパンを飲んだ。
Kさん「こうやって、酔っ払って、した~~~の方の夜景を見てると、何か嘘みたいだよね」
私「うん。確かに嘘みたい」
ホントに嘘みたいだ。
Kさん「お金だったら、気にしなくていいよ。あのさっき、転んだ男の人いるじゃん。シャンパンのやつ、壊しちゃった人。あの人、社長だから」
私「えぇ、そしたら1億とか持ってるね」
Kさん「そうじゃないよ。株持ってるから。この前少し売っただけでも、10億くらいになったって。あぁ、頭痛い。とにかくね、今日のは全部その人が出してくれてるから、大丈夫なのよ。私、言ってなかったっけ」
言ってないよ。
私「ねぇ、でもさ、これって合コンとは言わないよね。確かにノリは軽いけど」
Kさん「えっ? お見合いじゃないでしょ。だって」
私「ま、まぁ。お見合いでは絶対ないけど」
Kさん「だって、付き合う可能性だってあるよ。それって、合コンと変わらなくない? 合コンだって、遊びじゃん」
ん。まぁ、そうだね。遊びって言えば、遊びなんだけど。
でも、普通、こんな遊びしないよなぁ。
少なくとも、私はしないよ。
せいぜい、クレーンゲームを2回分おごってもらうくらいだよ。
その後のKさんの言葉を、私は忘れないだろう。
「とにかくさ~、金が余って困ってるんだからさ、使ってやればいいのよ」
ねぇ、Kさん。
それってさ、自分たちも遊ばれてるってことじゃないの?
夜景から目をはずして、
後ろを見ると、さっきとは違う光景が。
みんな近いっ! 接近しすぎだよ。そして、飲みすぎっ!
ねぇ、あなたたち、付き合ってるの?
付き合ってないでしょ、たぶん。
じゃあ、そんなに男女がひっついてたらダメだよ。
「よ~し、場所替えすっぞ。カラオケいこっ。カラオケ」
派手な男が言うと、ものすごい歓声が。
どうしたのよっ。ちょっと、テンション上がり過ぎじゃない? みんな。
一体どうなっちゃうんだろう。この先。
私「ねぇ、Kさん。私、帰るね。空気乱すかなぁって思ってたけど、もう、みんな出来あがっちゃってるし、多分、私のこととか、覚えてないっぽいし」
Kさん「えぇっ、私、いて欲しいなぁ。ねぇ、連れてって~。カラオケ。おんぶっ」
無理だよ。もうついていけないよぅ。
私、ここでボーイさんに水をもらって、
少しだけ、頭を整理することにしました。
1、合コンと思ってきたらセレブパーティ(Kさんの中では合コン)だった。
2、何か、腰を軽く触られた。(他の女の子なんて、腕とか組んでる)
3、シャンパンタワーが崩れて、女の子のスカート(靴も)が濡れた。
4、派手な男が全部買ってあげるらしい。(よくわかんないけど高そう)
5、女の子は全部新しいのを買って、シャワーを浴びて再登場するようだ。
6、Kさんは超酔っ払ってる
7、周りのみんなも超酔っ払ってる
8、これからカラオケが始まるらしい。
9、危険な香りがする
10、危険な香りしかしない
うん。やっぱり、帰るしかないな。
そう思って、バッグの中身を整理してると、
「うわぁ、Kさん超酔っ払ってるぅ」
と甘い女の子の声が。
現れた女性は、Kさんの後輩だった。
どうやら、今、登場したらしく、全然酔っ払ってない。
しかも、何と言うか、その、そぼく・・・
私以上に素朴な感じ。(まぁ、私は田舎っぽいっていうだけだけど)
「はじめまして。こんばんは」
可愛い子だなぁ。と正直立ち止まってしまった。
その4へつづく・・・
(その4概要)
カラオケの現場では、一体、どのような光景が。
そして、突如現れた、そぼくちゃんとは一体っ!
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