合コンの後、Y美は気にいった彼に電話をしたのです。

でも、何となく、
しっくりこなかったとのこと。

Y美はノリノリで話しているらしいんだけど、
あちらの男性は、


「うん」とか「そうだね」とか。


相槌ばかり。


「もう、私たち10年くらい連れ添った夫婦みたいだったよ」


と、Y美。


言うまでもなく、連れ添う以前の問題だ。



「う~ん。Y美の良さが分からないんだよ、きっと」

と、私が言うと、

「そうだよね。私って、意外にイイところが伝わりにくいんだよね。学生の時から」

とY美。



学生の時から伝わってないんなら、当分伝わらないよ!!!



と、ほんのちょっっっっっとだけ、思いましたが、
菩薩の顔で、

「うん。そうだね」

と答えておきました。



んで、Y美が「私、もう押せ押せムードで、今日の夜も電話してみる」

と言うので、

「だめだよ。無理に押したら、今までの積み重ねが台無しになっちゃうよ」

と言うと、


「もう、いくしかないんだよ! 私たち! ぼやぼやしている場合じゃないんだよっ!」


と、叫びます。武士のようです。


「私たち」ってことは、私も入ってるんだよね、たぶん。

そんなことを思いながら、

「分かった。見守るよ。」

と、何とか答えました。



とりあえず、その夜、電話はしてみたらしいのですが、
また内容を詳しく聞いて報告します。
(自分のことは、たなにあげてますっ!)


※Y美の家を出るときに、かぼちゃの煮たやつをタッパーに入れてくれました。
意外に、家庭的です。