9割近く言葉が通じない。

出来るだけ声を出す事を心がけてはいるが…伝わるまで時間がかかる。


最近は伝えたい内容をワード的に、単語を発して伝えている。

例えば「野菜・冷蔵庫・ド・タレ・好き」※勿論だが不明瞭な発音。

伝えたい事は「サラダが冷蔵庫にあるよ。ドレッシングは好きなのを使ってね!」という内容。

ドレッシングと言っても伝わらないので「ド」=ドレッシングの事。

「タレ」=ドレッシングの補足。

もはやクイズだ…これで今のところは伝わっている。


救いなのは、相手が悲しい顔、困惑した顔、申し訳なさそうな顔をしないでいてくれる事。

私自身が伝わらなさすぎて、笑ってしまうから相手も笑ってくれるのかもしれない。

それでイイ。それがイイと思っている。

お互い気持ちが悲しくなるのは、私は勘弁だ。

どんどん気持ちが凹むから。


ジェスチャーや口パクで伝えたい事を読み取ってもらったり。

会話の流れから読み取ってもらう事もある。

発する事が可能な単語はあるが、厳しい単語もある。

1文字だけの発した言葉でも、伝わらない事も増えた。

「み」と言えば「び」と相手には聞こえてしまうな事は多々ある。

息が苦しいわけではないが、発する事が出来なくなっている。


時間がかかるので、先に心が折れてしまう事も…ナイといえば嘘になる。

無理だ!と思ったら電子筆談ボートを使って補う。

殴り書きにしかならない。

本当に疲れる。


左側の舌の動きが悪すぎて、食事は右側でしか食べられない。

食材も物によっては口の中に残ってしまったり、噛む力が弱くなっているので、厳しい物は小さめにカットしてもらう。

かといって、全てが刻み食ではないし、パンはむしろ食べやすい。

麺類は、すすれないのは当たり前だし、食べにくい。

でも麺類は大好きで食べたいから、少量ずつ食べる。

そして伸び伸び。でも食べる。

インスタントラーメンは時々、バキバキに折ってもらいスプーンで食べるが、味気ない。でも食べる。


飲み物はトロミはナシ。

ゴクゴク勢いよくは、もう飲めないが、ゆっくりなら飲める。

ごく稀に、噎せる事も。

笑い過ぎでも噎せる…


呂律の違和感から「いずれくる症状」とわかっていたので、自分で対処するしかない。


「胃ろう」までの道のりは、いつになるのやら…本当はしたくない。

体力のあるうちに!らしいが…

そろそろと言われたら、その時だ。

その時がきたら、考えよう。